第六週「1948」(金)
放送日
- 2021年12月10日
概要
ローズウッドは安子に、クリスマスは、イエス・キリストの誕生日であり、愛する人を思う日だと説明する。舞台では三人の女性歌手が「きよしこの夜」を歌唱。亡くなった人を悼む歌だ、自分も妻を亡くしたと、ローズウッドは妻とのなれそめから死ぬまでの経緯を話す。
「きよしこの夜」のあとはバンドが登場、「聖者の行進」の演奏を始める。水曜日にDippermouth Bluesを覗いていて定一に追い払われた少年がちゃっかり忍び込んでいて、空き瓶をトランペットのように加え、曲に合わせてスイングしている。やぐされていた定一だが、その少年の姿を見、安子から聞いた稔の「ひなたの道」の話を思い出し、何かに火が付いた。舞台に乱入すると、On the Sunny Side of the Street を歌う。
ローズウッドは安子に、稔が「ひなたの道を歩いてほしい」と言ったのは、子供に対してだけではなく、安子に対しても向けられた言葉なのではないかと言う。
今日の定一
「なんがメリークリスマスじゃ、ええ気なもんじゃ」
今日の安子とローズウッド
安子「I'm sorry.」
雑感
とにかく定一の歌唱が圧巻。それがすべて。なるほどこれをやりたいがために、定一役に世良公則を抜擢したのかと納得した。
Silent Nightの歌
世良公則に持っていかれて影が薄くなったが、冒頭のSilent Nightの歌声もすごかった。怒って帰ろうとした安子を振り返らせたほど。こういうすぐれた歌唱ができる人をさくっと三人揃えてしまうのがNHKだなあと感動。三人ともアメリカ人かと思ったが、全員日本人だった。
安子の英語
ローズウッドが妻が亡くなったくだりを話した時に安子が「I'm sorry.」と言った。これは「お気の毒さま」の意味である。僕の観測範囲では、「I'm sorry.」は「ごめんなさい」の意味で使われるより「お気の毒さま」の意味で使われる方が圧倒的に多い。が、こういう使い方は、僕にはできないし、多くの日本人が苦手なのではないかと思う。それをさらっと言えた安子は偉い。
なおこの時、日本語字幕は出なかった。twitterなどで、なんて安子が謝るんだ? と言い出す人がいるかと思ったが、自分が目にした限りではいなかった。
その他
- 回想の稔が安子に「Merry Christmas.」と言ったのは驚いた。そんなセリフあったっけ? と思わず第9回を見返してしまった。(もちろん)そんなことは言っていなかった。これは安子の妄想の中の言葉ということか。
(2021/12/24 記)