窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ」(31):算太の帰還

第七週「1948-1951」(月)

放送日

  • 2021年12月13日

概要

安子はパーティから帰還。ローズウッドはるいのプレゼントと菓子を渡す。安子はそれをるいに渡し、父・勇の夢を教え、稔からもらった英語の辞書をるいへプレゼントする。

算太は生きていた。外国の山中に隠れ住んでいたが、戦争が終わったことを知って帰って来たのだ。千吉は、当面は遠慮せずこの家で寝泊まりするよう言い、金太が算太の出征前に意地を張って家に入れず、見送りもしなかったことを悔いていたことを伝える。

算太は千吉や勇の前で、安子に「雉真の嫁になるなんてうまいことやりよったな」と毒づき、雪衣に向かい「べっぴんじゃのう、わしの嫁にならんか、わしは今では雉真の親類じゃ、悪いようにはせん」などと言って手を握ろうとしたり、やりたい放題。安子が怒って怒鳴りつけると「酒がまずくなった」と席を立とうとする。

そこへやってきた美都里。算太はよけてすれ違おうとするが、美都里は通さない。戸惑う算太を美登里は抱きしめる。そしてやさしく「お父さんとお母さんに会いたかったんじゃね」と呼び掛ける。

美都里のやさしさに触れた算太は、これまでのことを謝りたかったと涙を流し、美都里は、生きているだけでいいんだ、親はそう思っていると答える。

今日の算太と美都里

「謝りてえと思いよった。今までのこと、父ちゃんと母ちゃんに謝って、それから、わしのダンスを見てもらいてえと思いよった。じゃあけど、わしゃ、もう何の気力も湧かんのじゃ」
「あほうじゃねえ、生きとるだけでええんじゃ。自分が死んでも、あんたらが生きとりゃ、それだけでええ。お父さんもお母さんも、そねえ思いよるんよ」

雑感

美都里が圧巻だった。

無声トーキー

以前、大阪に行っていた算太が岡山に戻ってきた時にも無声トーキー仕立てのドラマが流れたが、これは算太による(盛りまくった)思い出話で、そうでない回想シーンが実際に起きたこと、ということか。このトーキーの出来がいい。

美都里という人

美都里は、結婚前の安子に手切れ金を渡して稔と別れるよう迫ったり、稔が死んだあと安子に当たったりした印象が強く、厭な人だと思っていたけど、稔を溺愛するあまりの暴走であって、本当は人間味あふれる、やさしい人なんだということを実感した次第。そりゃそうだ、稔や勇(のようないい子)を育てた人なのだ。真に性根が悪かったらそれはできないだろう。

その他

  • パーティーが終わって安子らが外へ出た時も、表は明るかった。帰宅が夜遅くなったわけではないとわかってほっとしたが、やはり真昼間からパーティーをやっていたということだろうか?
  • おはぎを入れるケースはローズウッドから返してもらえてよかったが、おはぎの代金はちゃんと払ってもらえたのだろうか? わざわざその場面を描かなかっただけだろうが、気になる。
  • 算太が生きているのではとは11月25日の19話から予想した通りだが、もうひとつ、算太という名前は「サンタ」にかかっていて、クリスマスに帰ってくるという謎なのでは、とうすうす思っていたらその通りになった。
  • 算太は家では浴衣一枚だが、12月である。寒くはないのだろうか。

(2021/12/27 記)


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