窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ」(46):サマフェス

第十週「1962」(木)

放送日

  • 2022年1月6日

概要

るいは竹村夫妻に、Night & Dayのサマーフェスティバルに行きたいから、その日は早退させてほしいと願い出る。ジャズ喫茶の夏祭り? は何のことかわからないけど、るいに行きたいところがあるのは大賛成。和子はサマフェス用の服を買いにるいと一緒に買い物に行く。娘と買い物にいくのが夢だったと和子は上機嫌。るいが本当の子だったらよかったなあと語る夫婦に、るいも、この家の娘として生まれてきたらよかったのにと思う。

サマフェスを控え、トミーが荒れ気味。ナベサダこと渡辺貞夫の渡米が気に入らない。穐吉(あきよし)敏子と一緒に行くのは自分だと決めていたのに……。

サマーフェスティバル当日。ベリーは着飾ってくるが誰も注目してくれない。トミーには女性客が多い。ジョーが選んだ曲は On the Sunny Side of the Street だった。その曲を聴いていたらるいはいろいろなことを思い出し……

今日のるいと竹村夫妻

「Night & Dayのサマーフェスティバルに行ってみよう思いよるんです」
「あのジャズ喫茶か」
「はい」
「ええやないの、いってき、いってき」
「ええですか」
「もちろんや。8月はそないに忙しいことないしな」
「ありがとうございます」
「ところで、さまーふえすてぃばるで何するん」
「かー、知らんと言うてたんか」
「あんた、知っとった?」
「知らん」

今日のベリーと木暮

「なあなあなあ見て小暮さん、今日のために誂えてん。ドレスも靴もバッグもアクセサリーもー」
「うん、きれいきれいきれい(棒読み)」
「今日こそジョーのハートを撃ち抜いたるえ」
「はいはい」

今日のトミーとジョー

「(るいを見て)地味にしててもあふれる気品。ただものやない思てたんや」
「ただものやないって?」
「岡山や言うてたな。きじまるいて名乗ったな。おじさんが野球やっている言うたな。あれは絶対雉真繊維のお嬢さんや」
「きじませんい……」
「そや」
「てなに?」
「……もうええ」

今日のベリーとるい

「ええとこの子はええとこの子の苦労があるんや。覚えとき」
「勉強になります」
ええとこの子がええとこの子の苦労をしてきたのがるいやな。しかし言い返したりせず穏やかにこう返すところが、まさに「ええとこの子」の態度!

雑感

大阪編は漫才にみたいに進むシーンが多いので、全部のセリフを書き残しておきたいほど。

今日のハイライトは、るいが、竹村夫妻の子として生まれてきたら本当によかったのに、と思うシーンだ。るい、気持ちはわからんでもないが、それだけは口にしたらあかんえ。

渡辺貞夫はもちろん、穐吉敏子は実在の人物(初めて知った)。

オープニングのテロップで、トミーはトミー北沢に、ジョーは大月錠一郎に変わった。

ジョーは学校へ通ったことがない。だから学生服を着たことがない。だから雉真を知らなかった、ということではないだろうか。小暮さんと定一さんは知り合いだったりして……

ジョーのサニーサイドを聴いて、るいは何をどこまで思い出すか。

るいと和子の買い物シーンはよかった。和子はるいに楽しんでほしいというが、高校中退して大阪へ出てきた女の子に、さあ遊びに行け、楽しんでこいと言っても、何をしていいか戸惑うだけだろう。夫妻が、外食やら映画やら感激やら、自分たちがやりたいことに時々るいを突き合せればいいのに、とは思った。会社員だと、上司や先輩社員がそうやって「遊び」を教えていくものだが、るいには同僚も先輩もいないからな。
(2022/01/09 記)


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