窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

過度に若い役には違和感

深津絵里は48歳(1月11日で49歳になった)、オダギリジョー45歳、市川実日子43歳、早乙女太一30歳。

若者の青春ドラマが紡がれているはずだが、10代はおろか20代の人が一人も出演していない。かろうじてトミーの中の人が30だが、あとは全員40代。お芝居だから、るいは18です、ベリーは短大生ですと言われればそうかと思って見るけど、本当は、ちょっと引いているというのが正直なところ。過度な若作りは気味が悪い。表情やちょっとした仕草など、いかにも若い人のように演じていて、そこはすごいと思うけど、すごいところを見せつけられても。

るいは片桐やジョー(ついでに西山さんや山崎さん)などクリーニング店の常連客、Night & Dayの小暮さんやトミー、もちろん竹村夫妻など、出会う人がみな彼女に注目し、可愛いと思うわけだが、実際のるいを見ていて、なんでそんなにみんなが気にするのかわからず、ワンテンポ置いて、ああ18歳のかわいこちゃんという設定だからな、と思って納得する、というタイムラグがどうしても生じる。

なぜこうしたキャスティングになったかという点について、ひなた編にも登場するため違和感のない人を、という説明がなされていたが、この説明もピントがずれている。主人公であるるい編で違和感があったらそっちの方が問題ではないのか? 30代の女優にやらせ、歳を取った時に老けメイクをさせた方が違和感は少ない。もしるい役を桐谷美玲なり高畑充希なりが果たしていたら、クリーニング屋の看板娘で誰もが一目で好きになる、という設定に何の違和感もなかっただろう。

大河ドラマでは過度に若い役を演じさせられるのは珍しくない。上野樹里井上真央らが10歳にも満たない役をやらされたが、一人前の女性に子供役をやらせると、ただ幼く、頭が悪いだけのように見えてしまう。あれは本当にかわいそうだった。が、NHKはこういう無茶に慣れてしまって「やればできる」ぐらいにしか思っていないのかも知れない。いずれにしても、10代、20代、30代の女優が一人も出演していないのは異常である。

来週は佐々木希が登場するという。33歳で、カムカムに出演する女性陣の中ではダントツに若い。期待しよう。



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