窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ」(64):夏休みの宿題

第14週「1965-1976」(火)

放送日

  • 2022年2月1日

登場人物

  • 石坂大志(赤螺吉之丞)

概要

宿題が終わらないひなたは、その日まで皆勤だったラジオ体操も休み、宿題に取り組むが、とても一日では終わりそうになく、大騒ぎする。それを見てジョーが手伝うというが、絵日記には前衛的な絵を描き、算数は小数の割り算ができないとあって、役に立たない。

ついにるいの雷が落ちる。だから早めに済ますように言ったのに、今頃になって慌てても遅い、もう宿題なんかやらなくていいと。

そのあとジョーが、強く言い過ぎたのではないか、落ち込んでいたよと言いに来る。あのくらい言わないとわからないのだと言い返すが。

藤井小夜子が傘を返しに来る。部屋に上がった小夜子は、ひなたが宿題に悪戦苦闘しているのを見て、お礼に手伝うことを申し出、本当は喉から手が出るほど手伝ってほしかったが、それとこれとは別だと断わる。それが武士の生き方なのだと。そして、時代劇に嵌まった理由を話す。

うちはお父さんが働いていないから、電器屋の吉之丞にそのことでいじめられたが、家に帰ってきたらお父さんがテレビを見ていて、お父さんの膝に座って一緒に見たドラマが時代劇だった……

そこへ一恵も遊びに来る。ひなたがまだ宿題が終わっていないことを知り、一緒にやろうと持ち掛ける。最初は断わるが、結局、一恵、小夜子と三人で分担してこなすことに。

ジョーは、ひなたはいい友達に恵まれたな、そういう友達がいるということが、何よりの宿題だとるいに言う。

雑感

るいは、自分が小学校に上がる時には既に母親がいなかったから、子供にどう向き合っていいのかわからないのだろう。が、ジョーの「子供と一緒に成長していこう」という言葉に救われる。仕事はしていないけど、ジョーはやはり大月家の精神的支柱なのだろう。

恐らくるいは、やるべきことはさっさと済ませてしまうタイプ。だから後回しにするひなたにイライラするし、ちゃんとしつけなければ、という思いも強かっただろう。とはいえ、今ひなたを叱るのは悪手だ。説教をするなら、夏休みの前半にしておくべきだった。「少しでも進めなきゃダメ! 計算と漢字のドリルを、2ページずつやらないと、スイカはなし! 花火もなし!」と叱ることはできたはず。とにかくこの日は、遅ればせながらひなたもやる気になって、取り組んでいるんだから、お説教で中断してはいけない。

まあ、様子を見ていると、ひなたはドリルをやるのに教科書も参考書も見ずにサクサクと進めているので、できる子なんだろう。そういう子が宿題を本当にやらないといけないのか、疑問ではある。

それにしても吉之丞は父親のことなんかでいじめるような子になってしまったか……子供の頃の吉右衛門君はもう二度と出て来ないのかなあ。



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