窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

新津ちせが眩しい

今週はちびひなたが登場して暴れまわる一週間だった。が、ネットではひなたに厳しい意見を多く見た。いわく、宿題はちゃんとやれ、家の手伝いをしないのは信じられない、など。宿題は取り掛かるのは遅かったが、最後にはやろうと(一応は)したのだし、家の手伝いといっても小学校四年生だろう。何もしない子が多いのではないだろうか。

戦前戦中は子どもといえども働き手として期待されたから、物心ついたらこき使われた。安子も子供の頃から店番をした。おきぬなどはよその店の店番までさせられた。恐らく当時はそれが普通だっただろう。しかし昭和50年の今、子供は勉学に専念させるべきで仕事をさせてはいけないことになっている。だから店の手伝いはNG。ここでいう「手伝い」は家の用事のことなのだろうけど。

ひなたはそんなに批判されるような子ではなく、おおむねいい子に育っていると思うが、なぜ批判的な意見が多いのか不思議だったが、どうも新津ちせの演技が大げさで、暑苦しくて、気に入らないと感じた人が多かったようなのだ。だから自然とひなたへの批判につながったようだ。

そうなのか。僕は単純に「うまいなー」と思ったが。時代劇が好きだから、言うことややることがいちいち芝居がかっている、というのもあるだろうけど、ああいう風によく言えばお転婆で、何かというとすぐ走ったり飛び跳ねたりする子はどのクラスにもいたと思う。ひなたはそういう子なんだろう。

今週は、演出の仕方もいろいろとケチがついていた。が、僕に言わせれば大阪編は、若い人の青春群像を描いていたはずなのに、若い人が誰一人登場しない、異様なシリーズだった。モブと回想シーンを除くと30歳未満がただの一人もいない。昭和な時代は今と比べて若い人が大勢いることがひとつの特色なのに。それが京都編が始まると同時に、ひなた、一恵、小夜子、吉之丞と子供が次々と登場し、溌溂と動いている。ようやく明るいドラマになったと思った。とにかく今週は楽しかった。



映画ランキング