題名
- 「鎌倉殿の13人」第5話「兄との約束」
放送日
- 2022年2月06日
概要
闇夜にまぎれ、堤館と山木館を立て続けに襲撃した源頼朝の一党。見事に首級を上げ勝利した頼朝は北条義時の知恵を借り坂東での政の第一歩として土地の分配を始める。だが、これを知った平家方が激怒。相模では、奉行を務める大庭景親が梶原景時ら3,000の兵を率いて出陣。伊豆でも、頼朝討伐に燃える伊東祐親が兵を率いて動きだす。対する頼朝は全軍を率い鎌倉を目指すが……。(NHKオンデマンドの解説より)
山木・堤を倒し、緒戦に勝ったのはよかったが、これで関東一円の豪族が味方に付くかと思いきや、集まった味方は300ほど。鎌倉に行って体制を立て直そうと急ぎ向かう途中で、大庭と伊東の挟みうちに合い、敗走(石橋山の戦い)。
宗時(三郎)は義時(小四郎)に、「俺は本当は源氏とか平氏とかどうでもいいんだ。ただ西から来た奴らの顔色を窺って生きていくのが厭なんだ。坂東は坂東の者が統べる。佐殿はその旗印として必要なだけ。坂東武士を動かすのは北条だ」とつぶやき、去っていく。その直後、伊東の放った刺客・善児に殺される。
雑感
宗時がここで死ぬとは知らなかった。死ぬ前に弟に吐露した心情はよかった。実際、鎌倉幕府は源氏を神輿として実権を握るのは北条氏なわけだから。
頼朝は山内首藤経俊が裏切ったと怒るが、この状況で頼朝に付く勢力があるのが不思議である。戦で負けたら自分の命だけでなく、家族や一族郎党も皆殺しの目に遭うか、よくても慣れ親しんだ土地から追放される。平家の世で流人の頼朝の片棒を担いでも勝ち目はない、と考えるのが普通だ。そもそも大庭景親だって、義朝の時代には源氏に従っていたのだ。
わざわざ挨拶にやってきた時政らを足蹴にした堤・山木らが成敗されるのはいわば身から出た錆だが、そこで終わり、大庭・伊東の軍勢の前に敗れ去るのは当然である、と思う。ここからどうやって逆転したのか、子供の頃から不思議であった。このドラマでその謎が解けるか。鍵を握るうちの一人、梶原景時が登場。
今日のtwitter
#鎌倉殿の13人 第5回。よくもこれで頼朝軍が生き延びたなと感心する程の石橋山の大激戦。頼朝と時政との間に生じた亀裂。平家も源氏もどうでもいい、てっぺんに立つのは北条だという宗時の熱い想い。兄のこの言葉こそがこの物語の最終回まで義時を連れていく呪詛なのだと思いました…! #鎌倉絵 #殿絵 pic.twitter.com/KjspNXdof0
— KEI-CO (@keico) February 6, 2022
鎌倉殿の13人 第5回の足し感想絵です。戦となるとめっぽう強かった時政と宗時。これまで知らなかった父と兄の側面を見た義時とともにゾクッとする。兄上の悲願となった『坂東武者の世をつくる』の「坂東武者」がいかなる人たちなのか描かれているのも面白かったです!
— KEI-CO (@keico) February 12, 2022
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(2022年2月13日 記)