窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「決戦前夜」(9)

題名

  • 「鎌倉殿の13人」第9話「決戦前夜」

放送日

  • 2022年3月6日

登場人物

概要

鎌倉入りを果たした源頼朝の一党。敵対した平家方を捕らえるため、頼朝は競わせるように和田義盛畠山重忠を派遣。これを知った北条義時三浦義村は、祖父・伊東祐親と八重を救うため、急ぎ伊東へと向かう。そのころ平家の追討軍が東海道を進軍。甲斐では、義時の父・時政が武田信義に出陣の約束をとりつけるが……。(NHKオンデマンドの解説より)

伊東祐親は八重を頼朝に渡すくらいならと、夫である江間次郎に八重殺害を命じていた。が、江間次郎は八重を殺せない。裏から逃げてください、と伝えるのがやっと。八重が次郎の手を取り「一緒に来て」と言ったところで善児が登場し、「祐親殿からの命令なので」と言って江間次郎を殺し、八重をも殺そうとする。ここは間一髪、三浦義村北条義時に救われる。

源氏の追討軍は平維盛を総大将に5万とも7万ともいわれる軍勢で迫ってくる。武田信義と合流した源頼朝は協力してこれを迎え討とうとするが、武田信義は頼朝を出し抜いて自分たちの軍勢だけで戦おうとする。が、平氏軍は水鳥の羽音に驚いて引き返してしまう。頼朝は、今こそ平氏を攻める時と追いかけて討ち果たし、京へ攻め上ろうとするが、坂東武者たちは、追討軍を追い返したのだからそれでいいだろうと、自分の領地へ引き返そうとする……

今日の三浦義村

「あんなじいさんでも、オレの身内なんでね」

雑感

一気に富士川の決戦まで。昔から、なぜこの時の追討軍がこれほど弱体化していたのか不思議だった。石橋の合戦で大敗を喫した頼朝の許にあれだけの軍勢が集まったのも不思議だし、平氏の世になって奢り、戦の駆け引きも知らない覚悟もないといっても、平氏の世になって何十年も経ったわけではなく、つい先日までドンパチやっていたのだから、それなりの歴戦のつわものが要所をかためていたのではないのか? と思うのだが……

北条時政と三浦義澄の親父同士のはっちゃけた友情ドラマが馬を動かし、それが水鳥を飛び立たせたという作劇は面白かったが。

清盛の首を取ることが目的の頼朝と、自分の領地と家族、領民を守ることが第一の坂東武者たちとの意識の差が明確になったのが興味深かった。孤独を感じたところへ現われた義経がとても嬉しかったのも。初めて味方ができたと思っただろうから。



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