窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ミステリと言う勿れ」(10)

題名

  • 「ミステリと言う勿れ」第10話〔フジテレビ〕

放送日

  • 2022年3月14日

登場人物

あらすじ

久能整とライカが大隣総合病院の温室で足湯を楽しんでいると、梅津真波が来て正月の過ごし方の話になる。病院に来る途中、神社を見かけた整が初詣に行かないかとライカを誘うと、真波も二人で行ってみたら良いと勧めた。ライカも承諾したので、整は元日午前3時に行こうと約束する。

二人きりの小イベントに整は大晦日からソワソワしながら過ごし、約束の時間に神社でライカと合流。お互いに初めての初詣に戸惑いながらもお参りをして、おみくじを引き、屋台のたこ焼きを頬張って楽しむ整とライカ。そんな二人を風呂光聖子と池本優人が見かける。二人は年始のパトロールに駆り出されていたのだ。ライカを見た池本は何かに気がつくが、風呂光に二人の邪魔をしてはいけないと促されパトロールに戻る。

神社から出ると、ライカは焼肉を食べようと整を誘う。元日のこんな時間に空いている店はないと整は言うのだが、すでにライカが灯りの点いている焼肉店を見つけていた。整が店内をのぞくと、店主らしき浦部沢邦夫と店員の沙也加がいる。整がまだ営業中か尋ねると、邦夫は閉めようとしていたと言う。ところが、沙也加は年明け早々の客を返してはダメだと邦夫をたしなめて、整とライカを迎え入れた。沙也加の言葉から、邦夫とは父娘の関係らしい。席に着くとライカが数字の暗号で整に何かを伝える。めんどくさがりながら『自省録』で確認する整。焼肉を食べ始めると、ライカは整に妹の千夜子の話をする。(公式サイトより)

雑感

公式サイトに「エピソード ファイナル」とあるし、ニュースサイトに今日が最終回だとあったから、ガロくんたちのことや愛珠のことをどう決着をつけるつもりなのか訝しく思いながら、覚悟を決めてテレビの前に座った。なんのことはない、ライカの決着編で、最終回ではなく、次回予告がちゃんとあった。来週は「エピソード 2.5」なのだそうだ。アホらし。

さて、ライカの話はよかった。千夜子との関係、自分は千夜子の痛みを引き受けるために生まれたこと、自分はカメラで、痛みも感情もないこと、自分の望みは千夜子の幸せだけであること。しかし、整くんと話をして、楽しいと思ってしまったこと、また会えることを楽しみにしている自分がいること……だから、春まで待たずに自分は小夜子の中で永遠の眠りに就く、今日が最後だと。でも焼肉をおいしそうに頬張り、家族や友人と外食するなんて考えたこともなかった、焼肉っておいしいんだな、と笑った顔はとてもよかったし、とても悲しかった。

今回の事件は、ライカが好む暗号が効果的に使われているという点で好きな話なので、取り上げられてよかった。

久能は必死で否定していたが、これが初恋だろう。これは成就したとみなすべきか、失恋したとみなすべきか。ライカは久能くんと話をするのが楽しいと思ったまま眠りに就いたのだから、これを成就と言わずしてどうする。しかし、二度と会えない、二度と話をすることができない。究極の遠距離恋愛だ……。

風呂光のドラマオリジナルのセリフはどうでもいいから、無視。



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