窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ」(97):終戦の日、2分間の奇跡

第20週「1993-1994」(金)

放送日

  • 2022年3月18日

概要

終戦の日、錠一郎とるいはとあるジャズ喫茶を訪れます。そこでは、思い出の喫茶店「Doppermouth Blues」のマスター・定一にそっくりな人との出会いが。るいは思いがけず両親の面影に触れることになり、母への思いを募らせます。その頃、雉真家の一室でカムカム英語のテキストを見つけたひなたは、窓の外から見知らぬおじいさんに声をかけられます。(NHKオンデマンドの解説より)

今日の稔とるい

「どこの国とも自由に行き来できる、どこの国の音楽でも自由に聴ける、自由に演奏できる、るい、お前はそんな世界を生きとるよ」

今日のtwitter

この方の考察はいつも鋭く深いのだが、今日のこのtweetは引用させてもらう。ここからつながるスレッドを全部読んでほしい。


雑感

前日に公式から、明日の放送は特別な話、ぜひご覧ください、というメッセージが流れてきた。自分の知る限り、このようなアナウンスがあったのは二回目。前回は第15回(稔の祝言)の前だった。この時は、もともと山場の回であるのはわかっていたけれど、そこまで言うからにはと気を付けて見た。結果、悪くはなかったが神回というほどではなかった。

今回はだから、あまり期待値を上げ過ぎないように気を付けながら見た。

ひなたの前に平川先生が、るいの前に稔が現われた。お盆だから、稔の五十回忌だから、平川先生の新盆だから。ひなたは、英語を習得するコツは「毎日コツコツ」であることを教わり、るいは安子に会う決心をする。

僕はこのような(真面目に描かれた)ドラマに幽霊? のような超自然的なものを登場させるのはあまり好きではないが、黙祷のサイレンが鳴っている間だけの奇跡であり、それはまた、妄想癖のすごいるいとひなただからこそ起こり得たことと思えば不自然さは減る。

安子編からずっと見てきた者にとって、稔さんが、るいと会い、直接声をかけ合うのは、かなわぬとは知りつつもずっと願ってきたことだ。稔さんの「るい」という言葉の優しさよ。自分が育てることのできなかった娘にかける言葉として、これ以上のものはない。そして、るいは父親に背中を押されて、ついに決意を固めた。そりゃそうだ、勇、雪衣、健一、いろいろな人に話を聞いてもしょせんは断片的なものでしかない。本人にぶつかるしかないのだ。

怒涛の一週間だったが、今週のベスト回は火曜日(算太のラストダンス)だな。



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