窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

岡山での滞在延長

大月一家は、8月10日に岡山へ行き、一泊して納骨、その日の夜に帰るかもう一泊して翌日に帰京する予定だったと思われる。が、勇から、稔の命日である終戦日までいてくれと言われて、滞在を延ばしたようだ。

もともと一大決心をして岡山へ帰る気になったものの、るいにとって長居は気の重い話だったのではないかと思うが、二つ返事で承諾したのは不思議である。

ジョーはもちろん、部活を引退し暇な桃太郎は構わないだろうが、るいにとってはその間店を休まなければならないので、売り上げ(生活費)に影響するのはもちろん、「○○日まで休みます」と張り紙をしてあるのだろうから、それを過ぎても閉まったままではちょっと困ったことになりはしないか。

ひなたも、仕事の都合があると思うが、お盆休み中で、五十嵐とも別れてやることもなくて暇だということであろうか。

それにしても、滞在が延びると、特に女性にとっては着替えや何やら、面倒な問題が起きると思うが、その辺はどうクリアしたのだろうか。

その問題がクリアできても、ひなたは毎日何をして過ごせばいいのだろうか。まだスマホのない時代である。桃太郎は勇と意気投合し、毎日甲子園を一緒にテレビで見て盛り上がっているから問題ないが、ひなたにとっては完全アウェイ。両親は子どもを置いて、二人だけでデートに出かけてしまうし。もっとも、母親(るい)が、これまで避け続けて来た自分の過去と今初めて向き合い、何かと闘っていることはひなたにも察しがついている。ここはそっとしておき、自分なりにこの家の中でルーツを探してみよう、と考えていたと思われる。

自分だったら、お母さんはゆっくりしてきて、私は一足先に家に帰るわ、と言いそうだ。ひなたは良い子だ。



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