第21週「1994-2001」(月)
放送日
- 2022年3月21日
概要
母と向き合うことを決心したるいが雉真家に帰って来ると、懐かしい歌が聞こえてきます。見ると、カムカム英語のテキストを手にしたひなたの姿が。表紙に書かれた「Yasuko」という名について尋ねられたるいは、母・安子との思い出を初めてひなたに話します。次の日、一人で「Dippermouth Blues」に向かった錠一郎は、ある人物と待ち合わせを……(NHKオンデマンドの解説より)
今日の勇とるい
「ねえさんは、それまでの人生すべて断ち切る覚悟でアメリカ行ったんじゃ思う。るいが岡山を出た時と一緒じゃのう」
今日のジョーと雪衣
「好きなんじゃ、一日15分だけのこの時間が。たった15分、半年であれだけ喜びも悲しみもあるんじゃから、何十年も生きとりゃ、いろいろあって当たりめえじゃが」
今日のトミーとジョー
「おまえ、ふざけんなよ」
「トミー、久しぶり」
「なあジョー、俺がどこに住んでいるか知ってるよな」
「東京やろ」
「そうや東京や。そしてここは岡山や。いきなり電話してきて、茶ー飲まへんかーいうて呼び出す場所ちゃうやろ」
今日の慎一とトミー
「あの、トミー北沢さん、ですよね」
「いかにも」
「やっぱり!」
今日のトミーとジョー(その2)
「鍵盤を、やってみようかなと思ってる。ずっと、トランペットがすべてやと思ってたけど、演奏することが楽しい、演奏で、人が踊ったり笑ったりしているのが嬉しい、そう思えるようになったんや」
「なんや、ようわからんけど、サッチモちゃんのためなんやろ」
「うん。アメリカに連れて行ってやりたい。僕が、音楽で連れて行ってあげたい」
今日の奈々とトミー
「富夫、どこにいるの!?」
「え? メモ残しといたやろ? ジョーに会いに岡山に」
「すぐにバレる嘘つくんじゃないわよ。なんなのいい年して。まだグルーピーと遊び回ってるのね。あなたはだいたいいつも――」
今日のトミーとジョー(その3)
「いつかまた、お前とトランペットでセッションするのが俺の夢やった。けど修正するわ。お前と一緒にステージに立つ。それが俺の夢や」
「ありがとうトミー」
「礼は実現してから言え。どうでもいいけどな、お前その話をするために岡山に呼んだんか」
雑感
ジョーの決意
ジョーが音楽活動を再開する決意を固め、それを口に出す回だった。
ジョーが雪衣さんと朝ドラ談議で盛り上がっていた。ジョーが朝ドラを熱心に見ているので、雪衣さんと話をすることがあったらきっと盛り上がるな……と勝手に思っていたのが、実現した。そして京都に帰るるいとひなたを尻目に、滞在を延ばすというので、てっきり雪衣さんと朝ドラについて語り出したら止まらない、もっと話す時間がほしいと思ったのかと思ってしまった。そうではなくて、トミーと約束をしたからなのだな。
先週、渡米の希望を口にしたるいだが、それには相当の費用が必要だ。もちろん、それなりの貯えもあるだろうが、ちょうど算太からお金ももらったことだし、これを充てて……などとさもしいことを考えていた。ジョーはそんなことは考えなかった。若い頃に約束したアメリカ行きを実現するなら、自分が連れて行きたいと思ったのだ。
算太の踊りにトイピアノで伴奏をした時に、目覚めたのかと思ったが、最後に背中を押したのがるいの渡米だということだろう。
それにしても、恐らくトミーに会うのは30年ぶりくらいだろうに、岡山まで呼び出すジョーもジョーだが、怒りながらもちゃんと来るトミーもトミーだ。人気ミュージシャンだから、そんなに都合よく仕事が空いていたとは思わない。ドタキャンした仕事があったのではないか? だから奈々も怒っていた。というか奈々と結婚したのね。視聴者は今日初めて知ったけど、ジョーはとっくに知っている風だった。結婚の案内はきたのかな。
トミーが「その話をするために岡山に呼んだんか」と文句を言っている時、画面には定一の写真が映し出された。なるほど、ジョーはトミーだけではなく、定一さんにも聞いてほしかったんだね。
安子の連絡先
安子はいくらなんでも勇に連絡先は知らせてあると思った。いくらるいに合わせる顔がないと言っても、様子くらいは知りたいだろう。るいに万が一のことがあれば駆けつけてくるだろう、少なくとも、秘密にしておく必要はないのだから。と思ったが、全く知らせていなかったようだ。こうなると、いくら前後の事情がどうあれ、安子がるいを絶縁したのは間違いではないことになってしまう。後日、反省したるいが「ママごめんなさい、帰ってきて」と伝えようにも不可能ということだから。
そんなはずはないので、きっとここには何か謎があるのだろう……。