窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ」(106):

第22週「2001-2003」(木)

放送日

  • 2022年3月31日

概要

いよいよハリウッド映画「サムライ・ベースボール」の製作がスタート。桃山剣之介の出演や、いくつかのシーンを条映で撮影することなどが決まり、条映もひなたも沸き立ちます。そんなある日、ひなたが帰宅すると、居間に大叔父の勇の姿が。その日上司の榊原から聞いたうれしいニュースを伝えると、勇の思わぬリアクションにるいもひなたも驚いて……(NHKオンデマンドの解説より)

足袋をハリウッドで製作しようとしたがうまくできず、雉真繊維に発注したそうだ。それを知った榊原はすぐにひなたに知らせる。

映画のキャストが発表され、日本側の主演に桃山剣之介、重要なサブキャラに伴虚無蔵、ワンポイントで美咲すみれの出演が決まった。モモケンと虚無蔵の記者会見では轟監督が号泣。

トミーとジョーは、ツアーのついでに立ち寄ったDippermouth Bluesで演奏。慎一は、こんな小さな店で世界のトミーが演奏してくれたことに感激するが、トミーは気が向けばどんなところでもやるよ、と気さくに言う。健一は、来年の地元のクリスマス・フェスティバルに出演してくれないか依頼。戦後、進駐軍に接収されていた偕行社で行なわれると知り、ジョーが出演したがる。

今日の桃山剣之介と伴虚無蔵

「まぶしいでしょう。暗闇にいたんじゃあ、見えないものもあるんですよ」

雑感

クリスマスフェスティバル

ジョーにとっては思い出の舞台かも知れないが、トミーにとっては単なる一地方公演でしかない。恐らく稼ぎ時と思えるクリスマスに、このような話は二つ返事で決められることではないと思うが、ジョーが「出たい」というならトミーにとってNOはないのだ。どんだけジョーのことが好きなんだよ(そして家に帰って奈々に叱られるところまで見えた)。

ジョーにとって思い出の舞台というなら、安子にとってもそうだ。るいは当然同伴するだろうし、ここでるいと安子の邂逅があるのか? 僕は安子は生きていないか、生きていたとしてもドラマには登場しないのではないかと思うが、この予想は当たるか。

クリスマスフェスティバルは「来年のクリスマス」というが、来週は2025年まで進むから、ドラマでは明日の開催か?

アニーの森山良子は、演技もうまく、とてもチャーミングで可愛らしい。英語の発音もよい。キャスティングは今のところ正解と思うが、わざわざ森山良子にしたからには、劇中で歌う場面があるのではと、世良公則の例があるだけに考えてしまう。そうすると、このクリスマスフェスティバルで彼女が歌うのだろうか。さすがにその時には正体が分かるだろう。

雉真の足袋

和装をする人がめっきりいなくなり、足袋など作ってもほとんど利益にはなっていないのではと思うが、初代千吉の遺志を継いで、今でも作り続けていることが、思いがけない効果をもたらした。これも「バトンを渡す」物語であり、虚無蔵の謂う「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ事態に備えよ」を体現していたからだと思う。

既に雉真繊維には話が行っているのに、勇が知らなかったということは、既に経営には一切関わっておらず、現在の経営陣も、いちいち連絡してこないということなのだろう。いつまでも口をはさまない潔さと、息子と連絡が密でない寂しさが感じられる。もっとも、勇が喜んだのは、稔が夢見た「雉真の海外進出」を果たしたことではなく、ひなたの仕事の役に立った、ということのようにも思える。だとすると、現在の経営陣が、勇に報告するほどのことではないと思ったのも無理からぬところか。

現在の社長は恐らく昇だろう。初登場の時はちょっと嫌な奴のように思われたが、初代の遺志を継いで足袋を作り続けていること、二代目の意思を継いで野球部も存続させていること、勇が口を出さず安心して任せていられるような、しっかりした経営を行なっていることがわかる。

榊原はひなたが雉真の親類だと知っていた。ひなたはさっそくしゃべったんだな……。



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