第01週「お母ちゃんとわたし」(水)
放送日
- 2022年10月05日
登場人物
- 鈴木浩介(浦信吾、めぐみの高校の同級生)
- 野原壱太(浦一太、信吾の子)
概要
浩太は「東大阪のことは自分がちゃんとやるから」と舞とめぐみを五島列島へ送り出す。めぐみにとっては15年ぶり。フェリーを降りると、そこには母・祥子が迎えに来ていた。舞にとっては初めての祖母との出会いだが、しかし言葉少ない祥子を、何か怒っていると感じてしまう。祥子の家、めぐみの生まれ育った家で、舞は知らなかった母親の一面をかいま見る。そこへ、めぐみの幼なじみ・信吾が現れる。(NHKオンデマンドの解説より)
信吾は、高校卒業以来だから、15年ぶりだと言った。ということは、めぐみは(信吾も)33歳だ。悠人が小学6年生だから、21歳で出産したことになる。
才津の家には、めぐみのいろいろな賞状が今も飾ってあった。驚く舞に、めぐみは「お母ちゃんは何でもできたんや」と自慢する。が、信吾によればめぐみは大学を中退して駆け落ちしたのだという。第二回で、「あんなことがあって今さら実家を頼れない」とめぐみが言っていたのはこのことらしい。親の期待を一身に背負って育った一人娘が駆け落ちしたのだから、意地でも帰れないし、「自分は東大阪で幸せにならなければいけない」という気負いが、舞に悪影響を与えていたのかも知れない。
駆け落ちしたのは結婚を反対されたからだが、結婚を反対されたのは「若過ぎる」から? それとも他に理由がある?
15年間の空白を埋めるように、現在の生活をポツリポツリ話すめぐみに、祥子は「知っている」と言い、浩太から送られてきた手紙や葉書の束を見せる。めぐみは実家と絶縁していたつもりだったけど、浩太が細い糸でつながっていた。第二回で、浩太がめぐみに「お義母さんに甘えよう」と言った時、勝手なこと言うなあ、と思ったのだが、実は自分がつながっていて、祥子はもう怒っていないことを知っていたからか。なるほどなあ。
めぐみの心に張られた糸が緩んだら、舞の具合も良くなるだろうか。
「東大阪のことは心配せんと、俺に任せておけ」と言って二人を送り出した浩太だが、悠人のことは心配だ。そもそも浩太は料理をする腕も、時間もないだろう。
舞から久留美へのお別れの手紙を、久留美と貴司がウサギ小屋のそばで一緒に読んでいるシーンはちょっとジーンときた。「なんで舞ちゃんはうさぎのことすみちゃんて呼ぶん?」「あのうさぎ、いつも隅っこにいてるからやて」貴司は舞のことをよく見ていたんだなあ。久留美は一回限り(前回は声だけ)かと思ったが、もう一回登場シーンがあってよかった。