窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(035)

第07週「パイロットになりたい!」(金)

放送日

  • 2022年11月18日

登場人物

  • 小牧芽美(松下久子、久留美の母)

概要

舞が五島の皆に別れを告げている頃、久留美は離別していた母・久子と福岡で再会し、それぞれの心の内を語り合う。そして貴司も失踪後久しぶりに帰宅し、両親に本心を打ち明ける。自分の思いを受け止めるくれる両親にありがたさを感じる貴司。浩太は祥子にめぐみを連れ出したことを詫びる。(NHKオンデマンドの解説より)

何組もの親子関係の修復の回。

留美は母になぜ家を出て行ったのか問い、当時の真相が明かされる。佳晴がケガで会社を辞めてからは、再起するまで自分が支えなければと思ったが、佳晴はどんどんぐーたらになっていき、自分が彼をダメにしている、少し離れた方がいいのではと考えた。そう話すと、お前なんかいない方がいい、とっとと出ていてと言われ、心が折れた。久留美を連れていくつもりだったが、久留美が、私は行かない、お父ちゃんと一緒にいる、と言い張るから一人で出て行った……

留美は、父の態度には思い当たるところがあると言い、あの時自分が、お父ちゃんと一緒にいると言ったのは、そうしたらお母ちゃんが戻って来てくれるんじゃないかと思ったから。そう言った手前、自分が逃げるわけにはいかないと思い、一人で頑張って来たけど、時々しんどくなる、と母に打ち明ける。

久子は久留美を抱き、久留美にこんな思いをさせてしまってごめんと謝る。久留美は、看護学校へ行っていることを報告する。おかあちゃんと同じ、看護師になろうと思って頑張っているのだと。

貴司は帰宅。雪乃は貴司を叩き、どれだけ心配したと思っているのかと怒鳴りつける。貴司は自分がこれまでずっと辛かったという話をするが、雪乃は全く理解できない。お母ちゃんはあんたが普通でいてくれたらええんや、と言うが、僕にはその「普通」がつらいんや、と答える。勝は、俺にも理解できないが、お前がやりたいと思うようにやればいい、それで答えが出たら教えてくれ。俺たちは、お前のことを理解したいんや」と告げ、雪乃にも納得させる。

浩太は、あの日、めぐみを連れて行ったことを祥子に詫びる。めぐみがいてくれたからこそ今の自分がある、自分はめぐみのおかげで幸せになれた、でも、そのためにお母さんに寂しい思いをさせてしまったと……。祥子は、めぐみがすぐに泣いて帰ってくると思っていた、と話す。ずっと帰って来ないことを、寂しくも、頼もしくも思っていたと。あの子も頑張っているんだなと。そして浩太に、あの子を幸せにしてくれてありがとう、と頭を下げる。

感想

湿っぽい回になった。本作はあまり湿っぽくないところがいいと思っていたが、こうやって粗筋を書いているだけで泣ける。

で、雪乃さん。やっとの思いで帰って来た貴司をいきなり叩くとは何ごとだ。そういうことになるのがわかっているから帰って来たくなかったんじゃんかよ。で、勝がものわかりのいい父親になっていて、うまくまとめているように見えるけど、自分は、勝にはもう少し貴司の話を聞いてあげてほしかったと思う。今回ではなく、これまでだ。雪乃が関わると大げさになってしまうなら、雪乃のいないところで、「たまには男同士で話をしようや」と貴司を誘い、叱ったり追い詰めたりするのではなく、「どや?」とかうまく話を聞いてあげる機会があれば、ここまでにはならなかったのでは、と思うのだが……

「みじょカフェ」が開店したにも関わらず、さくらの彼氏が登場しないなと思ったら気のせいではなかった。仕事だと言って海外へ行ってしまったとさくらが舞に愚痴っていた。あれから10年経ってもまだ付き合っているのは立派と言えば立派だが、本当にその彼でいいのか、さくらはもう一度考えた方がいいのではないか。



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