窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(038)

第08週「いざ、航空学校へ!」(水)

放送日

  • 2022年11月23日

概要

舞の班内では、都築教官が持つ黒いノートにそれぞれの重要な評価が書かれていて、帯広のフライト課程に引き継がれるので要注意だと話題になる。そんな中、授業の課題で柏木学生と矢野学生が対立して、班内は気まずい雰囲気になってしまう。舞は、皆をまとめようとクリスマスパーティーを提案するが、矢野学生以外は参加しようとしない。(NHKオンデマンドの解説より)

東京からサンフランシスコへ飛ぶのに、柏木は直線距離を進むことを主張し、倫子は緯度を保ったまま進むことを提案、対立する。倫子はかねてから柏木の態度に腹を立てていたようで、柏木の意見には絶対に従わないという。

吉田は舞に、柏木は最短で飛びたい、倫子は安心安全に飛びたいというだけで、乗客のためにという点では一致していると語る。それで親睦のパーティーを企画。当初は、水島は合コン、妻帯者の中澤は家族と過ごす、倫子は柏木が来るなら行かない、柏木は興味なしと散々だが、いろいろあって結局、都築教官も含め全員が参加することになった。

パーティーでは舞がお好み焼きを振舞う。柏木は、これまでお好み焼きを食べたことがなく、うまいと言っておかわりを催促。都築教官も冗談を連発して皆を笑わせる。いい雰囲気になってきたかと思いきや、倫子が、男はみんな甘えていると言い出し、またもや険悪な雰囲気に……

感想

ようやく新しい脚本家や演出のやりたいことが見えてきた感じ。先週までとはテイストが違うが、これはこれで十分面白い。

柏木の態度の悪さは、舞だけでなく倫子も(他の男子も)感じていたようだが、その柏木はいざパーティーに参加することになったら、とんがり帽子をちゃんとつけるし、お好み焼きをうまいと言い、お好み焼きを舞が焼くのをじっと眺めてい顔が可愛い。倫子の発言に端を発し言い争いになっても、全く無視して、ひたすらお好み焼きが焼けるのを眺めているのがいい。

最初にツンツンする姿を見せつけておいて、どこかでデレさせて視聴者の心を掴もうというんだろう、単純過ぎるよ、と思ったが、今日の柏木には見事にやられた。最後に焦げたのを見てがっかりした顔も……。

飲み会で親睦を深めるというのも単純過ぎるなと思ったが、果たしてというべきか、柏木vs倫子は一応矛を収めたものの、倫子と他の男子の間に仲違いが勃発。倫子は薄弱な根拠で仲間を中傷しているわけで、たちが悪い。

口下手に思えた吉田は周囲をよく見ている。妻子持ちで愛妻家を自負する中澤は、いうほど妻とうまくいっているわけではないらしく、面会予定も妻からキャンセルされた(幼い子供がいるのに仕事を辞めて全寮制の学校に入ってしまったら、そりゃ妻は困ると思うが……)。チャライ水島も、親と確執がある模様。二日目にしてそれぞれの背景がさりげなく、しかしはっきりと描かれ、ちゃんとキャラが立った。

まあ、都築ポイントはいただけないかな。教師が生徒を観察し、試験の結果だけでなく日常生活の言動に気を配るのも、それを申し送りするのも、当然のことだと思う。



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