窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(050)

第10週「別れと初恋」(金)

放送日

  • 2022年12月09日

概要

連日、大河内教官による厳しい着陸の特訓を受けた舞は、疲労がたたり熱を出してしまう。一方めぐみと浩太は、両親に近づこうとしない悠人が心配だが、めぐみは応援しようと言う。しかし浩太は、悠人のことが理解できないと本音を漏らす。そんな折、帯広では寝込んでいる舞にお見舞いのアイスクリームが二つ矢野学生から届けられる。(NHKオンデマンドの解説より)

ひとつはアイスクリームではなくアイスキャンデーだが、これは柏木から。もうひとつのアイスクリームは、宮田さんから「教官より」とメモがあったが、舞は大河内教官だろうと察する。

熱の下がった舞は、大河内と顔を合わせるとアイスのお礼を言いつつ、「飛んでいて楽しくないんです。着陸がちゃんとできるようになっても嬉しくなかった。何をしていいのかわかりません……」と泣きながら訴える。大河内は、「君は間違っている。なぜパイロットになりたいと思ったのか。その時の気持ちを思い出せ」と諭す。

めぐみは浩太に悠人と会った話をし、あの子のことを応援してあげようと言う。浩太は、そりゃもちろん、でもあいつのことがわからないと戸惑った顔を見せる。

回復し復帰した舞に柏木は、教官を変えてもらうよう頼みに行くと打ち明ける。

感想

今週の舞の迷走は、制作側もわかっていて迷走させたのだと理解でき、一安心。大河内教官はとても厳しいところもあるが、指摘は適格、安心して頼れる教官である。「見返す」とか「負けない」とか言っている舞たちの言動は理解できないが、いずれにしても本来の目的から逸れていたのは事実。だからおかしなことになった。来週は本来の舞を取り戻すだろうか。

悠人の件、昨日のめぐみの態度はいただけないが、そのあとめぐみは、いろいろ思うところはあるが、まずは応援してあげよう、と考えたのだな。それはよかった。あんたらは悠人に、「頑張ったな」とか「自分の腕一本で稼ぐなんて、すごいな」とか、一度でも褒めてやったことがあるのか、と少々腹を立てていたからだ。

ただ、そう思うなら、まずは悠人にそのことを伝えてほしい。悠人は確かにヒネたところがあるが、あそこまでこじらせたのは親の側にも責任があると思う。自分なりに親を頼らず必死で頑張っているのに、文句ばかり言う親にウンザリしているのだ。

もっとも、ものづくり一筋の浩太(とめぐみ)にしてみたら、株をはじめとする投資や投機などというものは不労所得の際たるもので、理解も何も、天敵のようなものだろう。なかなか難しいところだ。だから理解しなくていい。応援しなくてもいい。ただ、認めてあげて、褒めてあげてほしい。そして失敗して傷つくことがあったら、その時はやさしく受け入れてあげてほしいものだと思う。



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