窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(067)

第15週「決断の時」(月)

放送日

  • 2023年01月09日

概要

祥子は浩太の訃報を受け、貴司と共に急ぎ東大阪へ向かう。浩太の葬儀を終え、憔悴しためぐみと舞、悠人、祥子は帰宅する。めぐみはお礼を梅津一家へ言うが、雪乃にしっかり寝るようにと気遣われる。舞は貴司に、いまだに父・浩太が急逝したことが信じられないと吐露する。(NHKオンデマンドの解説より)

悠人はめぐみに、工場をどうするつもりか尋ねる。売るのが一番いいと薦めるが、めぐみはもう少し待ってくれと答える。

工場では、今後が気になる山田が、古川に、「奥さんが社長になったりするのかなあ?」と訊くが、古川は「女に経営は無理や。経理はやってきたけど、機械のことは何もわからん」と答える。

信用金庫の担当者が支店長を連れて来社。次期社長が誰になるかと、借金をどうするつもりか問うてきた。今会社を畳めば、借金はすべて返済できる可能性がある。時間が経てば資産は目減りし、会社を畳んでも借金が残る可能性があると……めぐみはやはり、もう少し待ってくれと答える。

感想

祥子が悠人に「跡を継ぐ気はないのか」と尋ねると、悠人は「自分はプロの投資家として、この工場は売るべきと判断した」と答える。祥子は「賢いんやねえ、悠人は……」と言う。そのあとで「しかし」と言って反論するのだが、まず「賢いんやねえ」と言って受けるところが祥子のいいところだ。

悠人が祥子に対しては声を荒げることもなく、落ち着いて話をしているのは、さほど親しい相手ではないから気を使っているということもあるだろうが、自分の言うことをとりあえずはちゃんと受け止めてくれる、という安心感も大きいのだろう。浩太にはもう何も言えないが、めぐみには是非見習ってもらいたいところだ。

ところで、今会社を畳めば借金は帳消しにできるのか。それはすごいじゃないか。今売っても借金は残ると思っていた。資産価値を目減りさせない努力の賜物だろう。これはやはり整理する一択だなあ。売ると言っても売り方がある。別に工場を壊して更地にしてマンションを建てる、ということではなく、同業者に売って事業を継続させ、従業員の雇用も保証してもらうような売り方もある。「売る」とか「畳む」ということを、そう悲観的に考えることはないと思うが……。もちろん、めぐみの手は離れてしまうが……



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