窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(108)

第23週「飛躍のチャンス」(火)

放送日

  • 2023年03月7日

概要

舞たちのデザインパンチングを利用した照明の製品化には我妻の協力が不可欠だが、見込みのないものの試作はできないと取りつく島もない。そんな我妻に対し舞は、自分の持つ技術の知識を駆使して説得を試みる。我妻も舞の知識力を認めるが、どの工場も生き残るだけで精一杯だと言う。舞は、今の状況を変えるためにも誰もやっていないことに挑みたいと、我妻の説得を続ける。(NHKオンデマンドの解説より)

取り敢えず我妻の協力を得て試作品が完成する。次はこれを売っていくのだ。

留美が舞と貴司を食事に誘う。今後の自分のキャリアを考え、救急医療のキャリアを積みたい、そのためにフライトナースを経験したい、長崎に設備の整った病院がある……と打ち明ける。舞は、久留美がやりたいと思ったことをやったらいいと背中を押す。

感想

こういう販路を押さえてあるからこうすればこのくらい売れる、そうすれば仙波の取り分はこのくらい、我妻の取り分は……という方向で説得するのかと思ったが、そうではなかった。「IWAKURAさんはさすが大きな工場や。娘を遊ばせておく余裕があるんやな~」などと嫌味の切れ味はすごいが、こんな抽象的な説明で説得されてしまうのだから、チョロイ。

まあ、ドラマで描かれていないだけで、販売に関してはきっと秘策があるのだろう。

しかし、「東大阪の技術」にはこだわるけど、「照明」という製品として世に出すのであれば、類似の製品の有無や価格などを調べなくていいのだろうか? 舞が一日二日で思いついたことは、世の中で既に1000人くらいは同じことを考えたはずなのだ。

舞・貴と久留美の歩んで来た道が全く異なっていたことを再認識させられた。舞と貴司は、これまで岐路に立った時に「自分がやりたいこと」を優先させてきた。それができたのは、本人の意志もあるが、やらせてくれた親がいればこそである。久留美は恐らくそういう次元でものを考えたことがない。今回も、久留美が二人に相談したかったのは佳晴のことで、貴司はそれに気づいたようだが、舞は全く斟酌する様子がなかった。それはどうかとも思うが、しかし、二人にしてやれることが何もないのも事実だ。

留美ちゃん、自立するチャンスやで。



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