窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(110)

第23週「飛躍のチャンス」(木)

放送日

  • 2023年03月9日

概要

舞たちはデザインパンチングを利用した照明の新製品を開発。仙波は大手のインテリアショップの担当者を連れてくる。担当者が一個一万円で売り出したいと言うのに対し、御園は利益を出すためには最低三万円の価格になると答える。だが、担当者は、デザインパンチングの部分は仙波の工場で行ない、その他の部分は中国の工場に委託し大量生産すると言う。(NHKオンデマンドの解説より)

SIAZの瀧本の提案は、舞たちが作った照明を売らせてほしいということではなく、仙波とともに製品を作り直したいということだ。これをやると仙波は儲かるが金属加工をした会社(的場のところか?)や我妻、そしてこんねくとの手を離れることになる。御園は権利を渡すべきではないと反対するが、舞は、それが仙波の技術を世に紹介することになるなら、とSIAZに任せることを認める。舞は、信用も実績もないから任せてもらえなかったと嘆くが、気を取り直して前に進もうとする。御園は、今度はもっとマーケティングのことを考えて作ろうと提案する。

舞と御園がノーサイドで残念会をやっているその横で、佳晴は津田道子にカウンター越しに「結婚せえへんか」と話しかける。「久留美も安心するやろし、老後も安泰や」。それを聞いた道子は激怒。なんであんたの家政婦をしなければいけないのかと。その後、うめづで佳晴は舞と久留美に事情を話す。「彼女と話をしていると楽しいし、ずっと一緒にいたいと思ったんや……」「なんでそう言わへんの……」「それは二時間前の俺に言ってくれ……」

感想

昨日、「仙波のオッチャン、自分で瀧本さんに話がつけられるなら、こんねくといらないジャン。自分で直接やれば?」と書いたが、まさにその通りの展開になった。まあ、降って来る話をただ待っているだけでは、こうなるのは当然だ。

どっから突っ込めばいいのかわからんが、舞には、話が流れたのはこんねくとに実績と信用がないからじゃない。アンタが営業活動をしなかったからだと伝えたい。コストから考えたら3万円になるのかも知れないが、3万円でだれがどのくらい買ってくれるのか考えていなかった。あるいは、裏を取っていなかった。販路を確保していなかった。仙波のオッチャンが「これに任せて置いた大丈夫か……」と不安に感じたのは当然だ。

現在の製品とは異なるコンセプトで新たに作り直すということだから、舞らの許可を取る必要があるのかも微妙なところだろうが、仙波としては、東大阪の面々を敵に回すことは避けたいから、仁義を切ったということだろう。

そもそもどういう契約を交わしていたのかわからないが(まさか何の契約もかわさず走っていたとは思いたくないが)、契約はかわすことより破棄する方が難しい。トラブルなく軟着陸させるためにはいろいろと知恵が必要で、舞はまず母に(できれば悠人にも)相談すべきだった。すべてが終わって、めぐみから「ランプはどうなった?」と訊かれて初めて話すのも、今ごろなにやってんだと思う。この話がこれで終わりならそれでもいいけど、これ、下手するとこんねくとの信用問題になって、今後何もできなくなってしまう可能性もあるのではないか。

もうひとつ、佳晴のオッチャン。言い方の問題もあろうが、そもそも、どこの世界に、勤務時間中に、大勢の客のいる前で結婚を申し込むアホウがいるかよ。ちゃんとデートに誘い、二人で楽しい時間を過ごした後、おもむろに切り出すものなのではないか。デートに誘えないとしたら、それは仲良さげの見えるけどそれはママの客に対するお愛想に過ぎないということだ。もっとも、ラグビーの試合に誘って応じてもらったことがあったから、まんざら脈がないわけでもないのかも知れないが……



映画ランキング