窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(116)

第24週「ばんばの歩み」(金)

放送日

  • 2023年03月17日

概要

祥子は、舞とめぐみに付き添われ五島をあとにする。大阪の家は祥子が住みやすいように段差をなくしたリフォームがなされていた。めぐみは祥子から壊れたラジオを預かる。そこへ舞と貴司に連れられ歩が保育園から帰宅する。祥子が歩に笑顔で声をかけるが、歩は照れくさそうに隠れてしまう。(NHKオンデマンドの解説より)

最初はやることがなく、手持ち無沙汰にしている祥子だが、ジャム作りを始めたり、貴司から薦められた本を読んだり、少しずつ大阪での生活になじんできた。

そんな矢先に突然、刈谷から連絡が入る。現在、空を飛ぶ自動車の開発をしているのだそうだ……

感想

当初は緻密に組み上げられた作品だと感じていたが、今月に入って巻きが入ったかのように、急ピッチで話が進んでいく。めぐみらは、まずはソーシャルワーカーやケアマネージャーとよく相談して……と書いたが、ばんばが退院して大阪に来てみたら、ベッドは入っているし、そこかしこに手すりもつき、リフォームがなされていた。ということは、当然専門家とも相談をし、必要な手続きもしていたということだろう。いったいいつそれをしたのか?

大阪に来た翌日、五島から届いたと思われる段ボール箱を開け、荷物を片付ける描写もあったが、荷造り・送付はいったいいつやったのか? 介護をテーマとしたドラマではないから、そのあたりは省略したというならそれでもよいが、時空がねじれている印象を受ける。

当初は「何か手伝おうか」という祥子に「気を遣わなくていいから、ゆっくりしていて」とめぐみらは言うが、祥子にとっては何もしなくていいのが一番つらいだろう。それをジャム作り・読書など、少しずつ祥子のできることを増やしていく描写はよかった。本当はそんなに甘いものではないと思うが、まあ、ドラマなので。

終盤に登場、刈谷パイセン。翼のついた自動車のことを興奮してしゃべる刈谷がいい。やっぱり好きなことに熱中している人は魅力的である。舞(やめぐみ)のように、困っている人の力になること=自分のやりたいこと、という人は、気高くて素晴らしいかも知れないが、自分は友だちにはなれないと思う。

刈谷が以後の舞にどのような影響を与えるのか? あと二週。



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