窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(122)

第26週「私たちの翼」(月)

放送日

  • 2023年03月27日

登場人物

  • 渡邉蒼(森重朝陽)

今日の八木のおっちゃん

「しんどなったらな、会いに行くねん。忘れんために探しに行くんや。その人がおったことのある場所にな」
「知り合いのおらん町、独りぼっちで歩いていたら、声が聞こえることがある。昔と変わらんやさしい声がな。そっと会いに来てくれるんや」
「ほな、ちょっと行ってくるわ。ここにおってええで」

概要

2020年1月。貴司をパリに送り出した舞は翌朝、娘・歩を保育園へ連れて行き、空飛ぶクルマを開発している刈谷の会社へ向かう。めぐみはIWAKURAの社長業の引き継ぎに、祥子はデラシネの店番へと家を出ていく。一方、パリに向かった貴司は、八木と再会し、短歌を詠めなくなった苦悩を打ち明ける。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

パリで午後3時ということは、日本は夜の10時だな……

昔々、八木のおっちゃんの詩集はこの世で二冊しかいないと言っていて、一冊は閲覧用で一冊は保管用か、とも思ったのだが、読んでもらいたい人が一人いて、その人に送ったものだとわかった。恋愛感情だったのか、友情、憧れ、あるいは同志的な感覚だったのかはわからない。両思いだったのか片思いだったのかもわからない。その人は既にこの世にいないが、八木のおっちゃんには今でも声が聞こえるらしい。

一見ロマンチックだけど、この世にいない人の声を追い求める人生は修羅だな……。世界中を飛び回っている人だったそうだから、パリにいるのもそのためか。

せっかく会えたおっちゃんも、すぐにいなくなってしまう。貴司はこれから一人残された部屋でどうするか。

章への引継ぎは順調らしい。めぐみは、章は営業に向いているというが、それは営業の仕事を根本的に誤解している。お客さんの要望を汲み取ったり、わかりやすく説明するのは、必ずしも営業の仕事というわけではない。営業の仕事は数字を作ること。そのように話を聞いてくれるお客様を、潜在的な需要のある人を、どこからか見つけて来て、話をさせてもらえるように段取ることが命なのよ。それは、章君はしないし、できないでしょ(舞もあまりやっていたようには見えなかったが)。

一方、アビキルもいろいろ不安はあれど、物語的には順調らしい。大学生になった朝陽が登場し、欠けたピースがピタリと嵌まった。渡邉蒼はうまかったな。あの朝陽君が成長したらまさにこんな風になるだろうという通りで。本ドラマで、子役と大人役で違和感を持たなかったのは初めてだ(その上、舞も久留美も一太も、子役の方がうまかった)。

刈谷は朝陽に実験データの整理を指示していたけど、これ手作業で何とかしろということか? こんなん、自動抽出・整形のプログラムを作成して走らせる一手ではないのか? そういうソフトは市販されているので、それをカスタマイズすれば事足りるように思うが……



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