第07週「女の心は猫の目?」(火)
放送日
- 2024年5月14日
概要
寅子の一年先を行く花岡は司法修習後の試験に合格。どうしても早く伝えたいと寅子に電話をしてきたのだった。みんなでお祝いをしようと提案した寅子に花岡はあるリクエストをする。それを聞いて、花江とはるは大喜び。華やかなワンピース姿でお祝いの食事に行った寅子は、花岡から故郷である佐賀に赴任することになったと告げられる。(NHKオンデマンドの解説より)
花岡は佐賀へ。寅子と花岡は、お互いに頑張ろうと励まし合い、別れた。
雲野法律事務所にはよねがアルバイトで通ってくることになった。
直明は、帝国大学進学を狙い、岡山の中学へ進学。寮生活に入る。
寅子も司法修習を終え、正式な弁護士になる。が、事務所へ相談にやってきた顧客に、寅子が対応するよう、雲野が指示をしても、客は「女の弁護士はイヤだ、男の先生に変えてくれ」と言い出すばかり、いまだ担当ゼロだ……
感想
花岡が二人だけで会いたいと言ってきた意味を、むろん視聴者はわかっている。そしてはるも花江もわかって、寅子にちゃんとおしゃれして行くようけしかける。最初はわけもわからず戸惑っていた寅子だが、新しいワンピースを縫い、口紅を差して花岡に会いに行く。
てっきりここで、プロポーズまたはそれに近い告白があるものと思っていたが、何度か「何か言いたそう」な顔はしたものの、結局花岡は何も言わずに去った。佐賀の地裁へ赴任することになった。ついて来てくれ、と言うことは、すなわち司法修習中である寅子の将来を奪ってしまうことになると感じたか。それとも、寅子にとって自分は、あくまで仲のいい友だちであって、結婚を意識する相手だとは思っていないことを悟ったからか。想像とは異なるが、花岡らしいというべきか。
花岡退場の代わりによねが登場。「口述に受かったの!?」「落ちたよ」というやりとりがあったが、寅子は仲間の合否を官報で確認しなかったのだろうか。少なくともよねの結果については気にしていると思っていたが。
それにしても、顧客の側にこれほど「女弁護士」に対して拒否反応が強いとは。新聞にもたびたに載った猪爪寅子に、と指名で来る人はいないものか。