第13週「女房は掃きだめから拾え?」(金)
放送日
- 2024年6月28日
概要
「愛のコンサート」に出演する歌手が決まり、一安心の寅子。花江は梅子にある秘密を告白する。梅子の言葉から、これまで一人で頑張りすぎていたと考えた花江は直明や子どもたちに手抜きをさせてほしいと提案する。(NHKオンデマンドの解説より)
直人は花江に「道夫と一緒になってもいいよ」と言い出す。「それでお母さんが楽しそうにしてくれるなら……」。花江が道夫が来た時に楽しそうにしていたのは、道夫が来た時に限って夢の中に直道が登場するからだと説明。誤解は解けたが、はるが亡くなってから、はるの代わりを努めようと頑張って来たけど、すごく怖い顔をしていたんじゃないか、だから子どもにそんな心配をさせてしまったのでは……と、花江は梅子に打ち明ける。
梅子は「自分が幸せでないと他人を幸せにすることなどできない」と話し、それを聞いて花江は家族に向かって「私の至らないところはみんなで協力してください」と頼む。
今日のりつ子様
「へたねえ」
「すみません、昔から裁縫はあんまりでして」
「頼安さんから頼まれなくても、絶対、引き受けていたわよ、わたし。あなたと同じ、この仕事が好きなの。で、裁縫は苦手」
感想
茨田りつ子様は茨田りつ子様だった。
実物の登場は昨日限りかと思ったが、むしろ今日がメイン。歌も披露してくれたが、寅子への励まし方、終了後のインタビューで「東京在住のご婦人で困りごとを抱えている方は家庭裁判所の佐田判事まで」と語ってくれるなど、自分がこのコンサートに呼ばれて意図をしっかり理解して協力してくれる姿勢。他作品のキャラクターをブレなく登場させた上で本作品へもきちんと溶け込ませている。制作陣のお見事な手腕に脱帽。単に名前を出して遊んだだけではないのだ。
もうひとつ、直道の再登場も驚いた。これは泣けた。
香子がうたたねをしているところへ汐見が帰宅。「佐田さんから」と土産を渡す。中はおにぎりだった。ワンオペで育児を頑張っている香子にとって、食べ物は何よりありがたかったが、恐らく香子はこれを作ったのが梅子であると見抜いた。梅子が生きていたこと、こうした気遣いをしてくれたことに感謝し、楽しかった学生時代を思い出して涙をこぼす。
こうして前半三ヵ月が過ぎた。
学生時代の友人のほとんどの消息がわかったが、涼子様(と玉)の動向だけがわからない。そろそろ再登場なるか?