第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」(月)
放送日
- 2024年7月29日
登場人物
- 許秀哲(金子顕秀または金顕洙、放火の被疑者)
- 成田瑛基(金子広秀または金広洙、顕洙の弟)
概要
寅子と優未の姿を見ていきなり号泣した杉田。実は杉田は昭和20年の長岡空襲で娘と孫を失っていた。そんな中、ある放火事件が発生。火災があったスマートボール場の経営者である朝鮮人の金顕洙が逮捕される。寅子は傍聴席に三条支部の事務員・小野が座っていることに気付く。(NHKオンデマンドの解説より)
今日の寅子と優未
(航一に過去に何があったか聞いたこと)「少し無神経だったかしら?」
「少し?」
感想
朝鮮人差別に斬り込んだ回。金顕洙が借金を負っていたことから、警察は保険金狙いの放火事件と見て逮捕。「これだから朝鮮人は」という警察官に寅子は「差別的発言は許されません」と毅然として唱えるものの、「何が差別?」と言われてしまう。
差別は、差別する側が、差別の意識なく行なわれている、ということを抉り出した。こんな朝ドラがあっただろうか。
法廷では傍聴席の弟が「なんで俺たちだけいつもこんな目に」と騒ぎ立て、注意してもやめないが、小野が韓国語で「お願い、静かにして、兄さんに不利になる」と制止する。お兄さん? 小野は朝鮮籍だったのか……?
なお1952年はサンフランシスコ講和条約が結ばれ、日本は占領状態を脱して独立国としての主権を回復したが、朝鮮の独立を認め、島、千島列島・南樺太を放棄すること、沖縄・奄美諸島・小笠原諸島は引き続きアメリカの管理下に置くことが含まれている。従って、朝鮮の人たちの国籍はこれまで「日本人」であったが、以降は「朝鮮」になった。
森口美佐江も登場。怖い。ミサンガの謎の解明はまだ先か。それとも今回の騒動とも関係がある?