- 第04週「1943-1945」(月)
概要
稔の出征を見届けた安子。稔の子を授かっているとわかったのは、稔が出征したふた月後のことでした。ラジオからは連日アメリカからの攻撃の知らせが流れ、勇も徴兵が決まり、戦争はさらに安子たちの日常を変えていきました。時が経ち、安子は元気な女の子を出産しました。名前は『るい』。稔が考えた名前です。しかしその名前に込められた本当の意味は、周囲には明かせないもので……。(NHKオンデマンドの解説より)
年代考証
感想
- 安子はるいを出産。恐らく1944年9月ごろ。
- 稔に引き続き勇までが戦争に駆り出され、美都里の精神は変調をきたし、何かといえばヒステリックに泣き叫ぶようになる。勇は「つらいのは母さんだけじゃないんだよ」と諭すが、考えてみれば美都里こそが最も正しい反応をしているのではないか。とはいえ、ことここに至っては、唯々諾々と国の方針に従うしかないわけだが。
- 「るい」という命名の意味は、安子にはわかったが、口外できない。勇は「野球の塁じゃ。みんなで塁を守るんじゃ」と叫ぶ。勇の能天気さが救いだ。
- 勇はこれまで安子のことをからかうばかりでまともに口を利いたことはなかった。今初めて穏やかに、楽しく会話をすることができるようになった。勇にとっては、これはこれでよかったのではないか。安子にとっても、同年代の人がいない家の中で、短期間とはいえ幼なじみと一緒に過ごせたのは救いだっただろう。
- 徴兵されると急遽結婚することが多かったと聞く。稔がそうだった。が、勇は独身のまま出征していった。若過ぎるから、雉真に見合う適当な相手が見繕えなかったから、など理由はあろうが、ちょっと気の毒な気がした。ありていに言えば、雉真としては誰でもいいから嫁をあてがって後継ぎを作ってもらうべきだったであろうし、勇にしても、女子と付き合ったことのないまま戦地に赴くのは心残りもあったろう。
今日の語り
「決して誰にも聞かれてはいけない子守歌を、安子は毎夜、るいに歌ってやりました。Even though it was forbidden, Yasuko sang a song to Rui every single night.」
カムカムイングリッシュ
- Welcome to the world, little one!(この世界へようこそ、赤ちゃん!)