窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ再放送」(018)

  • 第04週「1943-1945」(水)

概要

空襲で心に大きな傷を負った金太は、空襲からひと月経っても床に伏せ続け、心と体は回復しないままでした。落ち込みながらも父の世話を献身的に続ける安子。そして8月15日、ラジオからは玉音放送が流れ、日本は終戦を迎えました。ある日、安子はお供えのおはぎをつくろうと、金太にあんこの作り方を教えてほしいと声をかけますが……。(NHKオンデマンドの解説より)

年代背景

  • 玉音放送の直前にアナウンサーが聴取者に起立するよう促す(のをドラマや映画で描く)のは恐らく本作が初めて。陛下の言葉自体は記録に残っているが、その前に何が話されたかはこれまでわかっておらず、起立の件は本作の直前にわかったことらしい。
  • 天気予報が再開されたのは1945年8月23日。
  • 1945年9月17日、台風16号が鹿児島県枕崎市に上陸、日本を縦断して三陸沖に抜けた。これは観測史上二番目(当時)の大型台風であった。広島で最大風速30.2m/s(最大瞬間風速45.3m/s)を観測、期間降水量も中国地方では200mmを超えたところもあった。終戦直後で防災体制も十分でなかったため、各地で大きな被害が発生。広島では2000人を超える死者・行方不明者が出た。

感想

  • 今の我々は、金太は心が壊れていると理解できるが、当時は精神医学は今ほど発達していなかったし、一般の人たちにその理解はなかったから、こうした人たちはただ「怠けている」と見做され、二重につらい思いを味わっていただろう。安子も、唯一生き残った肉親が話相手にもなってくれない、というだけではなく、大の男が怠けてばかりでは雉真のご両親に申し訳が立たない、という気持ちもあったのではないか。
  • 安子は餡作りは素人だし、砂糖もないのでは、おいしいわけがない。ただ、「おいしうなあれ、おいしうなあれ」と心を込めて作った餡は、父の心を動かした。これが「たちばな」の味。安子は免許皆伝だ。

カムカムイングリッシュ

  • Larger than life!(実際より、大きいね!)