窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ再放送」(019)

  • 第04週「1943-1945」(木)

概要

「たちばなの菓子で救われる人が、きっとおるはずじゃ」再び、菓子作りへの意欲を取り戻した金太。戦後焼け野原となった岡山の町も、少しずつ復興に向け動きだしていました。安子は材料集めに奔走し、幼い頃からの憧れだったあんこ炊きを金太から教わります。そうして出来上がったおはぎを売りに町へ出ると、持ち逃げしようとする小さな手が……。その男の子を引き止めた金太は、とある賭けをします。(NHKオンデマンドの解説より)

年代背景

  • 岡山の百貨店、天満屋は「6月29日の岡山空襲により全館焼失するが(中略)10月10日に1階南半分を売場として営業再開、当時商店がほとんどなく、市民の間に大きな話題となった」(天満屋のサイトより)
  • 金太がたちばなの復興を口にする直前に米兵の乗ったジープが走り、それを子らが追いかけていた。米兵の配るチョコレートやキャンディ目当てであろう。それを見て、「日本にはチョコレートはなくてもおはぎがある」と思ったのではないか。

感想

  • 一体何回見返したかわからない。全112話で最も泣ける回。
  • 自分は登場人物がめそめそ泣き始めると泣けない。「自分は泣かずに客を泣かすのが芝居だろう」と思う。この回は、ラジオの漫才を聞いて家族が笑い転げているシーンがいい。でもそれはかつての茶の間ではなく、掘っ立て小屋だ。回想シーンではないのだ。彼らが屈託なく笑っているのを見ていると、とめどなく涙があふれて来るのだ。
  • 冬に隙間風の入る掘っ立て小屋での寝泊まりは、身体によくないに決まっている。雉真に対する遠慮かと思ったが、金太を待つためだったとは。金太は安子が雉真に嫁いだことも知らないわけだし、自分がいなかったら困るだろうと。
  • 改めて見て思うが、ラジオを囲んで金太の左側に小しず、ひさ、杵太郎、その後ろに職人さんたちがいて、右側に安子、算太。金太と安子の間は少し空いている。この隙間の向かって左側が彼岸で右側が此岸という意味なんだろうな。職人さんは三人とももう亡くなられているんだろうな。
  • 千吉と金太が会社経営のこと、召集された息子のことについて語り合うシーンもさりげないがとても良い。二人とも、尊大ではなく卑屈でもなく、互いにリスペクトしていることが伝わって来る。
  • 安子に褒められて照れる金太がカワイイ。

カムカムイングリッシュ

  • Where should I park this thing?(どこに駐車したらいいかしら?)➡this carではなくthis thing。まあ写真で見る限り、確かにcarと言っていいものなのかどうか疑問。thingの方が適切だということか。