窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「しあわせは食べて寝て待て」(8)

放送日

概要

鈴の娘の透子が遠方からやってきた。さとこに部屋をあげると聞いて、あわててやって来たのだ。透子が来たことで団地についての思わぬ事実も判明する。将来建替えとなったら、工事費の高騰や諸事情から膨大な費用負担を強いられるという。払えなければ出ていくしかない。透子は鈴に老人ホームへの入居を勧める。ここで暮らしたいと言う鈴だが……。そして透子はある提案を司(宮沢氷魚)にするのだが……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

八つ頭と反橋が移住のために出発する日、さとこと司は見送りをするつもりだったが、突如訪ねて来た透子のためにそれができなくなった。透子はすずが部屋をさとこに譲ると約束したことが不満だ。

前回書いた通り、勝手に他人にあげると言われても、身内としては面白くなかろうが、すずによれば、以前、透子にあげるという話をした時に、維持費もかかるし面倒だからいらない、と答えているそうだ。それなら文句を言う筋はないはずだが、どうやら、知人で団地住まいの人から、建て直しをして、きれいに、広くなった部屋が無料でもらえたと聞き、急に欲が出て来たらしい。

それはちょっとと思ったら、そんなことができたのは昔の話、この団地の場合は12年後は建て替えることになりそうだが、新しい部屋に住むためには恐らく2000万円は必要になるだろう、と知り、手を引くことに。さとこも、終の棲家と考えていたが、そんなお金はないから、その時はここを出るほかなさそうだ。

一難去ってまた一難。今度はさとこの母・恵子が訪ねて来る。「たくさん食べなきゃダメよ」と言って買って来たお惣菜は、おいしそうではあるが、どれも油っけの多い、健康によくなさそうなものばかり。さとこが少しだけ食べると「たったそれだけ?」と文句を言い、病気は早く治しなさいよと言い、この病気は治らない、一生付き合っていかなければいけないんだと言っても理解せず、挙句の果ては、「あれもダメ、これもダメ、あんたと話をしていると気が滅入ってくるわ」と言い捨てて帰って行く。

恵子なりに娘を案じてはいるのだろうが、毒親と言われても仕方がない。恵子のやっていることは娘の病気を悪化させることばかりだ。そもそも病気になったには母親が原因ではないのか。それでもさとこは後日「ごめん」と恵子に言い、恵子は「丈夫な身体に産んであげられなくて……」と言葉を詰まらせる。そうじゃないんだよ。産んだ産まないという30何年前の話なんかどうでもいいんだ。今を、そして明日をどう生きるかの話なんだ。

すずは「部屋をさとこにあげる」という証文を書き(名前も日付も部屋の場所も記載されておらず、証文にはなり得ない代物だが)、司に預ける。が、司はそれを冷蔵庫に貼って外出する。すずは、司はもう戻ってくるつもりがないのだろう、とつぶやく。


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