- 第16週「面白がって生きえ」
放送日
- 2025年7月18日(金)
概要
釜次の葬儀が営まれる中、6年ぶりに草吉が姿を現す。またあんぱんが食べたいと言うのぶたちに、草吉は首を横に振る。その夜、釜次を思いながら窯に触れる草吉。翌朝、彼の姿はなく……。葬儀が済み、出社したのぶは、東海林に思いもよらないことを言われてしまう。数日後、のぶは羽多子や嵩たちにある決意を伝える。(NHKオンデマンドの解説より)
感想
今回は面白かった。神回かとすら思った。今週はとにかくぐだぐだだったが、屋村が登場した途端に画面が引き締まって見えたのは、阿部サダヲの力量によるものなのか? それはわからないが……
東海林はのぶに、のぶがいかに記者に向いていないかとうとうと述べる。最初はこっちも戸惑ったが、転職を後押しする意向だったのだろう。しかし、ここで述べられた「欠点」はいずれも矯正可能なものばかりであり、かつ、それは編集長である東海林がすべきものばかりだった。いい話に持って行こうとしているのかも知れないが、実際には逆になってしまっている。
久しぶりに御免与に来た屋村は、釜次の葬儀が執り行われているのを見て取り乱す。朝田家の人に引き留められてその晩は泊まるが、翌日、「とうもろこしの粉と芋のあん」を使った「まがい物」のあんぱん焼き、朝田家の人たちに供する。皆が称賛すると、「釜じいの釜と俺の腕が本物だからな」と笑う。そして、釜を愛おしそうに触るのだ。これにやられた。
そして最後、「ほいたらね」は林田理沙ではなく、吉田鋼太郎の声だった。この瞬間、涙が出て来た。
最近の朝ドラは、すぐみんな泣いてしまうが、登場人物に率先して泣かれると、こちらは白けてしまう。自分が泣くのではなく、視聴者を泣かせろよ、と思う。このシーンは皆が明るくあんぱん(もどき)を頬張り、屋村も笑っているのだが、だからこそ泣けるのだ。
(2025-07-21 記)

