窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

遊星より愛をこめて

雑感

幻のウルトラセブン第12話。内容自体は全くの初見というわけではなく、その昔画像の荒いビデオを友人から見せてもらったこともあるし、YouTubeでもたまに誰かがアップして消されて……を定期的に繰り返している(そもそも「ウルトラセブン」はリアルタイムで見た世代なので、その時に見ているはずだが、それは記憶にない)。

今回、高解像度版がニコ動にあると聞き、改めて見てみた。

ストーリー自体は駄作とは言わないが名作とは言い難い。この腕時計は何を目的にしているのか? ひとたび誰か(若い女性)に装着させるや否や体内の白血球をすべて吸い取ってしまう(その結果、女性が死ぬが、気にしない)としたら、なぜフジ隊員が全く無事たっだのか謎だし、生かし続けて少しずつ半永久的に血を吸い取るというなら、死ぬ人がいたのが謎である。そもそも血が欲しいなら病院や献血車でも襲った方が手っ取り早くないか?

ツッコミどころはほかにもあるが、ただ、誰かを傷つけたり嫌な思いをさせたりするような箇所があるか、といえば、ないと言っていいのではないか。被害者の血液、特に白血球が減少していると言われただけで「まるで原爆症だ」と断定的に言うのは早計過ぎるのでは、とは思ったが。

一方、貴重なシーンが満載でもある。

ウルトラセブン」にはハヤタを除く科学特捜隊のメンバーが一度ずつ登場している。といってもアラシはレギュラーなので、ムラマツキャップ、イデ隊員、フジ隊員の三人なのだが、その貴重な一人、桜井浩子さんのゲスト回だ。若い人が見ても何とも思わないかも知れないが、「ウルトラマン」から見ていた自分らにとっては、ウルトラヒロインの共演は非常に感動的だ。

ウルトラセブンアイスラッガーを放って避けられるのが初なら、川面に水切りのように投げて反射させて敵に当てるという高度な技を披露したのも初(シリーズ中唯一)。

隊員の私服姿が多々見られる。フルハシの私服姿はシリーズ中唯一この回のみ(のはず)。アンヌは何度も着替えていろいろな服を見せてくれる。さすがにそのファッションは時代を感じさせるが、美人のアンヌは隊員服姿とはまた違った魅力を醸し出している。

その上、今回の視聴で実感したが、映像が非常に美しい。とにかく、お蔵入りさせてよい話ではない。

封印された経緯の詳細はここではコメントしないが、もともと批判をした人は怪獣図鑑について言ったのであり、番組自体には言っていない(そもそも見ていなかった)のがすべてだろう。大きく炎上してしまい、鎮火のために放送禁止にした当時の措置はよいとして、今日まで封印し続ける意味はない。貴重な回なのでぜひとも公式回としてほしいものだ。


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