窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

衝撃の別れ/TCXの3Dは最高!「アメイジング・スパイダーマン2」

題名アメイジングスパイダーマン2(The Amazing Spider-Man 2)【TCX Dolby ATMOS 3D】
監督マーク・ウェブ
出演■前作から登場/アンドリュー・ガーフィールド(ピーター・パーカー)、エマ・ストーン(グウェン・ステイシー)、デニス・リアリー〔回想〕(ジョージ・ステイシー、グウェンの父)、マーティン・シーン〔回想〕(ベン・パーカー、ピーターの養父)、サリー・フィールド(メイ・パーカー、ピーターの養母)、エンベス・デイヴィッツ(メアリ・パーカー、ヒーターの母)、キャンベル・スコット(リチャード・パーカー、ピーターの父)、他
■今作から登場/ジェイミー・フォックス(マックス/エレクトロ)、デイン・デハーン(ハリー・オズボーン/グリーン・ゴブリン)、ポール・ジアマッティ(アレクセイ・シツェビッチ/ライノ)、他
公式サイトアメイジング・スパイダーマン2 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
制作USA(2014年4月25日日本公開)
時間142分
劇場TOHOシネマズ日本橋(スクリーン8)

内容紹介

ニューヨークの平和を守るため、人知れず働き続けるスパイダーマン。また、グウェンとの交際も続けていたが、亡きグウェンの父から別れるように言われたことが頭から離れず、優柔不断な日々を送っている。グウェンの父の言うこともわかるのだ。スパイダーマンとしての生活は危険と背中合わせ。自分と付き合うことで事件に巻き込んでしまう可能性は高い。

煮え切らないピーターに、グウェンはイギリス留学を決意。試験に合格し、イギリス行の飛行機の乗るべく空港へ向かう途中で事件が起きる――

雑感

文句なしに面白い。こういう爽快な作品を定期的に観たいものだ。

アクションがとにかくユニーク。スーパーマンウルトラマンウルトラセブンなどは、空を飛ぶ時は一直線に飛ぶが、スパイダーマン蜘蛛の糸を使って振り子のように動くわけで、動き方がとにかく異質である。放り投げられても、ひゅっと糸を吐いて突然方向転換をしたりするのはスパイダーマンならではの動きで、目を奪われる。体力があることと、「糸を吐く」以外にこれといった能力がないのもいい。

ピーターとグウェンとの恋愛物語はもうひとつのテーマだ。優柔不断なピーターには正直イラっとさせられるが、肉体的には強くても精神的には幼いというギャップは面白い。グウェンは精神的にピーターよりはるかに大人であり、かつ優秀な科学者で、前作でもそうだし今回のエレクトロとの戦いも彼女の協力なくしては勝てなかった、というあたりのバランスもうまい。何よりグウェンが美人であるのがいい。

サム・ライミ版ではピーターの苦悩が延々と描かれていたのに、リブート版ではあっさりしている、などという批判もあったが、僕は本作にはアクションもの以上の期待はしていないので、もっとあっさりしていてもいいと思っている。ピーターとメイとの親子関係は湿っぽ過ぎて苦手だ。

その他

ラストシーンで流れた映像は、三作目の予告? でもこれ、X-MENじゃないの? 同じマーベルだから、宣伝を流したということか?

配役

シェイリーン・ウッドリーがMJ役で登場するという噂があったが、登場はなかった。実際、撮影まで済ませたものの、話をシンプルにするため、MJ登場シーンは編集段階でカットしてしまったのだという。

劇場

4月18日付『英語が聞き取れると楽しい。「アナと雪の女王」』でTCXのDOLBY ATMOSはその違いがよくわからなかった、と書いた。その後TOHOシネマズのサイトを見ていたら、開業以来DOLBY ATMOSのシステムには不具合があり、通常のDOLBYでの運用だったようだ。そういえばこの料金でいいのかな? と思ったのだが、ATMOSが使えていないからその分安かったわけだ。そして4月25日より「ドルビー・アトモス」と「3D」の上映を再開したという。

確かに、このサウンドシステムはスゴイ。IMAXと同様なのかな、と思った。また、この3Dシステムはどういう技術によるものかわからないが、これもすごくよかった。少なくともRealD方式や(従来の)DOLBY方式のようなチャチな代物ではなく、IMAX方式に匹敵する滑らかさ。スクリーンが凄く近く感じたのは、IMAXにはなかったものだ。また、眼鏡が軽く、首をかしげても問題なく見られるのはIMAXより優れている。

このTCX Dolby ATMOS 3Dは、現状では映画を観る最高の環境であることを確信した。

今日の英語

  1. I break up with you.(別れてあげる)
  2. エレクトロが「NYをパワーのない世界にする」みたいなことを言うシーンがあった(原文不明、字幕にそう表示された)。これって「電力のない世界」と言いたかったんじゃないのかな。カタカナでパワーというと「力」のことだけど、ここでは意味不明。電力なら意味が通じる。仕事では「POWER = 電力」の意味でよく使うから、余計に気になった。
  3. Approach, do you copy?:管制塔と更新する飛行機の機長のセリフ。ここでもdo you copyと使っているなあと感慨。