窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「メタモルフォーゼの縁側」(続き)

興味を持ったので原作漫画を読んでみた。面白い! うららは、確かにいつも大勢の友だちに囲まれているタイプではないが、決してコミュ障ではない。なかなか魅力的な人物だ。これを(演技力には定評があるはずの)芦田愛菜が演じて、なんであんな魅力のない事物になったよ、おい? 誰かに何かを言われるたびに「あ、え、あの」とどもるのはなぜだ。



映画ランキング

「メタモルフォーゼの縁側」

題名メタモルフォーゼの縁側
原作鶴谷香央理
脚本岡田惠和
監督狩山俊輔
出演芦田愛菜(佐山うらら)、宮本信子(市野井雪)、高橋恭平(河村紡、うららの幼なじみ)、汐谷友希(橋本英莉、河村紡の彼女)、光石研(沼田、印刷屋)、古川琴音(コメダ優、漫画家)、他
公式サイト映画『メタモルフォーゼの縁側』|大ヒット上映中
制作日本(2022年6月17日公開)
時間118分
劇場イオンシネマ港北NT(スクリーン10)

粗筋

佐山うららは高校生。母親と二人暮らし。本屋でアルバイト中。BL漫画が好きだが、そのことを誰にも言えずにいる。家の中でもBL漫画は段ボールに入れて机の下の奥に隠しているほど。市野井雪はお習字教室を営む老婦人。夫に先立たれ、一人娘も家を出て独立し、目下一人暮らし。きれいな表紙に引かれてジャケ買いした漫画がBLだったことをきっかけにBLに嵌まる。書店でうららにBLについて質問したことをきっかけに二人は仲良くなっていく。年の差58歳の友情物語。

感想

全体としては面白くなくもなかった、といったところ。

ストーリー自体は、予告で見た内容を2時間にわたって伸ばしたといえるもので、これといった意外性はない。うららはいわゆるコミュ障で、学校でもバイト先でもこれといった親しい友人はいない(河村紡がなれなれしくしてくる以外は)が、雪という「友達」ができた。雪の励ましもあって、漫画を描くことに挑戦し、見事に作品を描き上げ、コミティア出展も決め……と、少しずつ変わっていくかに見えたが、コミティアに雪が来られなくなると、販売を放棄してしまう。結局最後まで何も変わらなかった(ように見える)。どの辺がメタモルフォーゼ(変身)だったのだろうか。最後までうららが魅力的ではないため、作品にも今ひとつのめりこめない。

他にも気になることがいろいろと。

雪が在庫のない3巻を注文したり、届いた本を渡されたりするのがカウンターではなく店の中(書棚の前)で行なわれるのはなぜなのか。うららは雪の家に入るのに、なぜ玄関を使わず廊下から出入りするのか(そう指示したのは雪だが、この指示が謎)。河村紡がうららになれなれしくするのはなぜか。彼女がいたら他の女性と口を利いてはいけないとは言わないが、二股っぽく見えるのがイヤだ。英莉の留学は、合法的に紡と離れるためだったのでは、と勘繰りたくなる。

劇中でうららが描いたとされる作品「遠くから来た人」の全容が紹介された。絵は稚拙だが、話はすごく面白い。この映画のためだけに作られた作品のようだが、これは実際には誰が描いたのだろう。

配役

コメダ優役の俳優は趣里かと思った。実際には知らない人(古川琴音)だった。趣里より若いが、趣里と同じくバレエをやっていたことがあり、尊敬する俳優は趣里なのだとか。


映画ランキング

「鎌倉殿の13人」(24)

題名

  • 「鎌倉殿の13人」第24話「変わらぬ人」

放送日

  • 2022年6月19日

登場人物

  • たかお鷹(岡崎義実):初期から登場していたが、書く機会を逸していた。恐らくは今回が最後の出番だった

今日の退場者

概要

源頼朝と万寿が巻狩を終えて戻り、喜ぶ政子。しかし、頼朝は自身に代わって鎌倉殿の座に就こうとした弟・範頼を許さず、余波が鎌倉を揺るがしていた。比奈を傍らに、三浦義村、金剛と思いを巡らせる義時。そんな中、亡きいいなずけ・源義高を慕い続ける大姫は、頼朝が用意した縁談話を歯牙にもかけず……。(NHKオンデマンドの解説より)

雑感

大姫は奇矯な行動が多くなり、本当に気が触れたのか、そういうふりをしているだけなのか判別がつかないが、そのまま一直線にいくのかと思っていた。が、巴御前と会い、和田義盛と仲良く楽しそうに生きている姿を見て前向きに生きる決意をし、頼朝の願う帝への入内を承諾する。ところが今日へ行き、入内がどれほど厳しいものであるかを知っておののき、病に伏せ、衰弱して亡くなる。

源範頼は、このドラマの登場人物の中ではひときわ人柄がよく、人格にすぐれ、礼儀正しく、源氏の良心のような存在であった。頼朝が襲われた時の行動はちょっと配慮が足りなかったなぁと思う面もあるが、しかし大江広元が余計なことを言わなければ頼朝がここまで疑うことはなかったのでは? と思わせる。ただ、頼朝や大江広元は範頼に二心があると疑ったというより、多くの坂東武者から支持されているという点で、「担がれる」ことを恐れたのだろう(実際、比企能員が担ごうとしたわけだ)。上総広常の時と同じ。

処刑されるかと思ったが、比企尼の懇願により修善寺への流罪となる。生きていてくれてよかった、と視聴者がほっとしたところで暗殺。大姫と同じく、一瞬持ち上げておいて突き落とす、ひどいドラマである(誉め言葉である)。

頼朝と大江広元が範頼を責め立て、「わしを説き伏せてみよ」と言う頼朝に対し、「もう結構でございます」と言った範頼は、目の奥から光がすっと消えた。「範頼が頼朝を見限った」のだ。迫田孝也ってこんなすごい演技ができる人だったか? 本作ですっかり迫田孝也のファンになった。



映画ランキング

「鎌倉殿の13人」(23)

題名

  • 「鎌倉殿の13人」第23話「狩りと獲物」

放送日

  • 2022年6月12日

登場人物

  • 金子大地(万寿)
  • 坂口健太郎(金剛)
  • きづき(鶴丸

今日の退場者

概要

嫡男・万寿の披露目の場とするため御家人を集めて富士の裾野で巻狩を行うことを決めた源頼朝工藤祐経が賞賛する中、頼朝を憎む曽我十郎・五郎兄弟らが謀反を計画。梶原景時からたくらみを知らされた義時は急ぎ五郎の烏帽子親である父・北条時政のもとへと向かう。不穏な気配が漂う巻狩には、義時の愛息・金剛も。(NHKオンデマンドの解説より)

  • 万寿の初陣で手柄を立てさせたいが、弓の腕前は今ひとつ。ついに家人たちはインチキをやって鹿を仕留めさせる。じゃなくて、万寿が仕留めたことにしてお祝いをする。
  • 曽我兄弟は、仇討ちに見せかけて北条家に援軍を依頼し、巻狩り中の頼朝を討とうとする。途中で気づいた仁田忠常は十郎を斬るが、五郎はいち早く頼朝の寝所に忍び込み、頼朝を手にかける。実は比奈に夜這いをかけた頼朝の身代わりを務めた工藤祐経だった。
  • 異変を知った万寿は手薄が鎌倉が心配と兵の半分を鎌倉へ向かわせるなど、抜群の采配を示す。
  • 鎌倉殿の権威を天下に示すために行なわれた巻狩りで謀反が起きるなどあってはならないこと。これは曽我兄弟の工藤祐経への敵討ちであるということにし、頼朝は五郎に直々に賞賛の言葉を浴びせる。が、鎌倉殿の寝所を血で汚した咎により斬首されることに。

雑感

謀反をなかったことにするために、敵討ちということにしたという設定は興味深かった。だからこそ、この敵討ちはことさら美化されて巷間に伝わったのかと妙に納得させられる。

初回で工藤祐経が伊東祐親に土地を返せと泣きついていたのはいまだに事情がわからない。その伊東祐親が河津祐泰を殺したシーンは印象にない。いつの日か見返すことがあればわかるかな。

頼朝が夜這いに言っていて難を逃れたとは、以前にもあったが、現在の立場からすれば、寝所のセキュリティが甘すぎるのではないか。まして謀反が行なわれることはわかっていたのだ。

家人たちが必死になって万寿が鹿を仕留めたことにしようと涙ぐましい努力をする描写を、単なるギャグと受け取った視聴者も少なからずいたようだが、現代でも、実績を作らせようと周囲が動くシーンはビジネスマンでもあるのではないだろうか。

棚から牡丹餅で義時は比奈をのち添いにすることにしたようだ。



映画ランキング

「大河への道」(二度目)

題名大河への道(二度目)
劇場イオンシネマ港北NT(スクリーン9)

雑感

とにかく安定して面白かった。二度目だけど、何回か笑えたし。

前回は原作者がどこに出てくるのかわからなかったが、今回は、現代編でも過去編でも、ちゃんとわかった。

最初の現代編パートで、知事が登場していた。気付けてよかった。

ツッコミどころはいろいろあるといえばあるが、最大のものは、最後に池本が加藤に弟子入りを願い出るところだろう。伊能忠敬に倣うならば、若い脚本家に弟子入りすべきではなかったか。

前回も感じたけれど、17年にわたって測量を続け、全国地図の作成まであとわずかのところまできての忠敬の死、ここで頓挫はあまりに惜しいからと、死を隠して三年作業を続けたわけだが、とにかくその時点でできているものを見せ、ここまでできています、あとこれだけですと訴え出れば、上様の理解も得られただろうし、幕閣も反対しにくかったのではないか。全部できてから一挙上奏、というやりかたはヘタな作戦だったと思う(もっとも、実際にはそのようなことはなく、地図の進捗については幕府側もある程度把握していたようだ)。

死を世間にはもちろん、幕府にも伏せるならば、医師を呼ぶ前に決断するべきだった。医師が臨終を看取ってしまったならば、胡麻化すのは難しい。であればなおのこと、真っ先に抱き込んで口止めをすべきところ。それを後回しにしたのはうかつ過ぎる。しかし梅安医師も、伊能忠敬のような有名人が亡くなったというのに、よく高橋景保に会うまで他人に洩らさなかったものだ。

草刈正雄は、今回のような役をやると本当に映える。もっとも、それにみんなが気づいたのは「真田丸」で真田昌幸を演じてから。嵌まり役を見つけた役者は強い。

地図が完成した後、家を出て行ったえいが切ない。本当に好きだったのだねえ。まだ若いがこれからの長い人生をどう生きていくのだろう(北川景子が若いというだけで実際の年齢はわからないが。なお史実の妻エイは忠敬と同じ年に死んでいる)。



映画ランキング

「鎌倉殿の13人」(22)

題名

  • 「鎌倉殿の13人」第22話「義時の生きる道」

放送日

  • 2022年6月5日

登場人物

今日の退場者

概要

源頼朝の上洛が決まり命に従い随行する義時。大軍を率いて念願であった京へと上った頼朝は、後白河法皇九条兼実と会談。今後の世のあり方を思い描く。そんな中、自分たちには利益のない上洛に、三浦義澄、岡崎義実、千葉常胤らが不満を募らせていた。一方、比企能員は比企家の地位を盤石にするため、一族の比奈を……。(NHKオンデマンドの解説より)

  • 頼朝が上洛した
  • 頼朝が征夷大将軍になった
  • 曽我兄弟が大人になって登場。頼朝に不満を持つ御家人たちに不穏な動きが……

雑感

今日は誰も殺されなかったため、穏やかな気持ちで見ていることができた。

金剛が弥九郎と喧嘩をしてケガをさせる。頑として理由は言わなかったが、実は弥九郎が鶴丸を侮蔑し、それに怒った金剛が向かって行ったのだった。母の死の直接の原因となった鶴丸を恨むどころかかばおうとする金剛にほっこりさせられた。これは金剛の人となりを示すため(だけ)のエピソードか? 弥九郎とは今後何か絡むのだろうか?

比企能員は比企氏の立場を強いものにしようと、比奈を頼朝のの側室にしようとし、頼朝も一目で気に入るものの、政子の阻止される。頼朝はあわてて、義時にどうかと方向転換するが、義時は、八重との思い出を大事にしていきたいと断わる。義時が比奈に「あなたはどうしたいのです?」と訊いた時に、「それを訊いてどうするのですか」と逆質問したのが印象的。私はこうしろと言われたことをするだけですと。頼朝の側室になれと叔父に言われればそうするし、義時の嫁になれと言われればそうする。この時代の女はそういう立場だったわけだが、哀れ。

しかし政子、側室を妨害するのはいかがなものか。感情の問題ではなく、天下人はとにかく男子をたくさんこしらえなければならぬ。今の頼朝を全成や範頼が支えているわけだし、最後はああなったけど義経も大活躍してくれた。それもこれも義朝がたくさんの男の子を(母は違うけど)作っておいてくれたおかげだ。頼朝には政子が生んだ頼家と実朝しかいないから、あっという間に源氏はつぶれちゃうんだぞ。



映画ランキング

「太陽とボレロ」

題名太陽とボレロ
脚本水谷豊
監督水谷豊
出演■花村の関係者:檀れい(花村理子、弥生交響楽団創立者・ファッションプラザHANAMURA経営)、石丸幹二(鶴間芳文、弥生交響楽団の支援者・中古車販売センターのオーナー)、山中崇史(畑中善行、大手百貨店のアパレルバイヤー)、檀ふみ(花村頼子、理子の母)、松金よね子(遠山典子、花村家の家政婦)、他
■弥生交響楽団:町田啓太(田ノ浦圭介、トランペット)、森マリア(宮園あかり、ヴァイオリン)、河相我聞(片岡辰雄、副指揮者)、原田龍二(与田清、チェロ)、田口浩正(牧田九里郎、オーボエ)、田中要次(遠藤正道、ホルン)、六平直政(吉村益雄、コントラバス)、藤吉久美子(池田絹、フルート)、高瀬哲朗(菊池良太、ファゴット)、水谷豊(藤堂謙、指揮者)、他
■その他:小市慢太郎(医師)、西本智実(指揮者)、カンニング竹山(市役所職員)、他
公式サイト映画『太陽とボレロ』公式サイト
制作日本(2022年6月3日公開)
時間133分
劇場イオンシネマ港北NT(スクリーン11)

粗筋

花村理子は、奔走していた。アマチュアではあるが、18年の歴史を誇る、弥生交響楽団存続のために。

急逝した父親の事業を継ぎ、ひとり残された母親の面倒を見るため、ピアニストになることを諦めて、故郷に帰った理子にとって、弥生交響楽団は、厳しい現実を支える、大切な夢だった。3年前から、大学時代の恩師・藤堂を指揮者に迎えたものの、客足は年々遠のき、苦しい運営が続いていた。創立当時から、楽団を支援してきた鶴間とともに、役所や金融機関に掛け合うも、なかなか協力は得られない。そんな折、コンサートの最中に、藤堂が倒れてしまう。個性豊かな楽団員たちの心を、ひとつにまとめていた、おおきな存在を失くした弥生交響楽団に、不協和音が響きだす……。

ついに理子は解散を決意するが、楽団のメンバーたちに、ラストコンサートを提案する。若き楽団員の圭介やあかりも、音楽を愛する仲間の心を、いま一度合わせようと奮闘するが、バラバラになっていくメンバーの足並みは、なかなか揃わない。もはや修復不可能な状況に、皆がコンサートを諦めかけたとき、入院中の藤堂から、ビデオレターが届く。そして、ちいさな奇跡が起きた。

燃え立つような太陽が西の空に消えて、マジックアワーを迎えるとき。「ボレロ」の力強いリズムにのせて、弥生交響楽団、最後の、そして最高のコンサートが始まる!(公式サイトより)

感想

こういう出会いは映画館でしか生まれない。映画館へ行ってよかったと思った。

諸般の用事の都合をつけて、この日の午後は映画に行くと決めていた。当初は「大河への道」を観るつもりだったのだが、自分が行こうと思っていた劇場では、午前とお昼だけで、午後・夕方の興業がない。まだ二週目で、最初の週末興行でも3位か4位くらいに入っており、好スタートを切ったはずなのにこれはどうしたことか。

文句を言っても仕方がない。他の映画館という選択肢はなく、では他の作品を観ようと思った時に目についたのが本作だった。そういえばアマチュア交響楽団がつぶれる? とかいう映画の話があったな、それがこれかな、まあクラシック音楽の話だったら悪くはないだろうと、誰が出演するのかも監督が誰かも知らず、チケットを買ったのだ。

結果、いいものを観たと思った。機会があればもう1~2回観てもいいと思えた。

話もよくできていたし、役者の方もみなさんよかったのだが、まあ、なんといっても音楽が良かった。良過ぎたくらい。弥生交響楽団は町のアマチュア交響楽団なのじゃろ? しかし演奏が見事過ぎる。宮園あかりの練習風景もあったが、十分ソリストとしてプロで通用するよ……。まあ、作品としては矛盾なのだろうが、もちろん、見ている分にはその方がいいわけである。

演奏される曲も、ベト7ことベートーベンの交響曲第7番と、ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」は、「のだめカンタービレ」で何度も演奏された。前者は千秋の、後者はのだめを象徴する曲ともいえるもので、そういえば映画ではラヴェルボレロも演奏していたな。のだめファンにはおなじみの曲で入りやすい。

天涯孤独と思われていた指揮者の藤堂に、実は身内がいた。花村や鶴間はコンタクトを取ろうとするが、内密にと言われているとのことで、病院も教えてくれない。視聴者からすると、なんで隠しているのと思うが、これには理由があった。正体が明かされてみると、それは視聴者にとってもあっと驚く人物だったから。

配役


映画ランキング

「義経のスマホ」(8)「さよなら、大好きな男」

放送日

  • 2022年6月2日

粗筋(公式サイトより)

スマホ片手の逃避行。奥州・藤原秀衡から届くあるメッセージ。安宅関で要求される「勧進帳」。スマホが記録した弁慶の激白。最後に義経スマホが映したものとは……。

今日の弁慶(安宅関で)

「大ばか者! このド下手カメラマンが! 迷惑ばっかりかけやがって! 陰キャを言い訳に人と向き合わない、そのくせ誰よりも人の気持ちに繊細! お前みたいに面倒くさいやつな、何で見捨てなかったか分かってんのか? それはな……お前のことが好きだからだ! お前の痛みが分かるからだ! 俺たちは家族だろ! この大ばか者! お前なんか!」

雑感

義経は、マホごしに弁慶が義経をかばって死んだことを知り、「生き延びろ」と言われたのに、「あの世で弁慶と再会するために」自死を選んだところは涙が出た。お遊びの企画なのだが、一流の役者を揃え、細かいところまで作り込み、本気で遊んでいるからこそこういうクオリティの高い作品ができるんだな、と実感。

迷惑ばかりかけて済みません、と謝罪する義経に、秀衡が言う「迷惑をかける相手がいるなんて、最高じゃないか」が泣かせる。いい御館様だったな。



映画ランキング

「義経のスマホ」(7)「バレちゃった俺」

放送日

  • 2022年6月2日

粗筋(公式サイトより)

頼朝にブロックされた!? 裏アカツイートが流出し、クソDMが義経に襲い掛かる。唯一の癒やしはVチューバーへの高額スパチャ。窮地の義経を救ったのは……。

雑感

「バレちゃった」のはダブルミーニング。ひとつは、義経の裏垢の流出。もうひとつはVチューバーゲタ子の正体。まさか弁慶だったとは……。ゲタ子の中の人が誰かなんて、考えたこともなかったよ。それにしても弁慶は義経思いなのだなあ……。

義経の顔(容姿)が判明。既に先週、第4回の時点で「川栄李奈」であると公表されたし、スチール写真も公開されていたが、ドラマないにおいては、常に見えるのは手と、脚の一部だけ。それが今回、弁慶と一緒に写真を撮ることになり、全身が映った。

それにしても小澤弁慶と川栄義経は、本当に大人と子供以上の対格差がある。まさに伝説のお二人だ。

次回が最終回。



映画ランキング

「シン・ウルトラマン」(二度目)

題名シン・ウルトラマン(二度目)
劇場イオンシネマ港北NT(スクリーン12)

オープニングの字幕

最初の約1分半に流れた字幕を採録しておく。

巨大不明生物出現! 巨大不明生物を「ゴメス」と命名 想定をはるかに超える甚大な被害 自衛隊、総力戦でついにゴメスを駆除

再び巨大不明生物、出現 巨大不明生物第2号 命名「マンモスフラワー」 官民学の総力を上げマンモスフラワーの弱点を発見 炭酸ガスと火炎放射の両面攻撃により駆除に成功

三度、巨大不明生物、出現 巨大不明生物第3号 命名ペギラ」 ペギラは冷凍ガスを放出 東京氷河期! 大パニック! 都市機能がマヒ! 未曽有の事態 女性生物学者の弱点発見が決め手となりペギラを駆除

超自然発生巨大不明生物から敵性大型生物「禍威獣」と改名

敵性大型生物第4号 飛翔禍威獣「ラルゲユウス」 ラルゲユウス、取り逃す! 現在も消息不明のまま 禍威獣にステルス機能か!?

政府、防災庁を設立 同時に禍威獣災害対策復興本部を設立 防災庁内に5名の専門家による禍威獣特設対策室 通称「禍特対」を設置

防災庁 禍威獣特設対策室 室長 宗像龍彦 同・専従班 班長 田村君男 同・作戦立案担当 神永新二 同・汎用生物学者 船縁由美 同・日粒子物理学者 滝明久

敵性大型生物第5号 溶解禍威獣「カイゲル」 科特隊 初出動 自衛隊との連携攻撃によりカイゲルの駆除に成功 科特隊に称賛の声

敵性大型生物第6号 地底禍威獣「パゴス」 パゴス、放射性物質を捕食 放射性物質捕食禍威獣と改名 禍特対の指揮により、パゴスの駆除に成功

雑感(ネタバレあり)

一回目はよくわからなかったことがとてもよくわかった。

予告編で斎藤工ウルトラマンであることはわかっていたので、ネロンガが登場した時に、神永が逃げ遅れた子供を助けに行ったのは、変身するために一人になりたかったんだろうと思った。が、なんでウルトラマンが大気圏外からやって来るのか不思議だった。そういうお約束なら毎回そうすればいいのに、二度目からはそうではない。そもそもウルトラマンが登場して起きた爆風に神永が巻き込まれている?

真相は、外から地球を観測していたウルトラマンが、自分が登場すべきと判断して地上に降りた。ネロンガとの対戦に巻き込まれた神永は子どもをかばって死亡。それを知ったウルトラマンは神永と一体化した。という順序なんですね。

だから冒頭の神永は表情も豊かだしよくしゃべる。人間だから。それ以降とは別人みたいだけど、本当に別人だったわけだ。それで、初回の戦いの時のウルトラマンは、山を破壊することに躊躇がなかったが、二度目以降は単に禍威獣を倒すだけでなく、地球への環境破壊も最小限に抑えるよう努力しているのだ。

メフィラスが戦いを途中で放棄した理由がわからなかった。田村班長が疑問の言葉を口にしていたが、同じ疑問を持った。が、それもわかった。ゾーフィは既に現われていて、それに気づいたメフィラスは、ゾーフィとウルトラマンとのごたごたに巻き込まれたくなかったのだろう。ゾーフィは太陽系を消滅させようとしていたから、人類を利用しようとするゾーフィとも対立する立場だ。

ザラブ、メフィラス、ウルトラマンなどの外星人(高等知的生命体)は、よく言えば自立しており、概ね単独行動を旨としているようだ。地球の生命体は群れを作りたがる。それだけ個体としては弱いことの証左でもあるのだろう。しかし、自分だけコーヒーを飲んでいる神永に浅見が文句を言うシーンがあるが、これは浅見の考えが古過ぎる。今飲みたくないかも知れないし、コーヒーよりコーラがいいかも知れない。好きなものを好きなタイミングで飲むのが最も快適であり、そのためには自分で淹れるのが一番いいのではり、そのために自動販売機のような設備が各所に完備されるようになっているのだ。浅見に対しては、そのくらい自分でやれよ……と思った。

長澤まさみのセクハラシーンが騒がれている。言われているのは主に三ヵ所。

気合を入れる時にお尻を叩くこと

自分のお尻を叩くのはご自由にどうぞという感じ。励ますために、神永と船縁のお尻を叩くシーンもあったが、実際にやったとしたら、これはセクハラでアウト。ただし、そういうシーンが劇中にあったからといって、騒ぐほどのことはないだろうと思う。

神永が浅見の匂いを嗅ぐこと

匂いを追跡するために浅見の身体を嘗めるように嗅ぎまわるシーンがある。浅見は「ここんとこシャワー浴びてなかったから……」と嫌がるものの、任務だと思い耐えている。これ、厭らしいか? 警察犬がくんくんするのと同じだと思うが……。

浅見が巨大化した時、真下から映すアングルがあったこと

ネットざっと見ている限りでは、上の二つに比べてこの部分はあまり騒がれていない気がするのだが、自分としてはこれはヤバイなと感じた。フジ隊員は作戦服(パンツ)だったから問題にならなかったが、スカート姿の女性が巨大化したら、真下から見てみたいと考えるのは小学生の男の子脳。長澤まさみを前にしたら少なからぬ男が小学生脳になるはず。映画ではその期待(?)に応えて、真下から映すアングルがあった。もちろん薄暗くて下着などは全く見えないが、スカートの奥が半分くらい見えたことで、正直、ドキドキはした。

商業作品であり、この程度のサービスシーンは当然、という考えもあるだろうし、制作者側も(恐らく長澤まさみ自身も)そう考えたのだろうが、これはなくてもよかったとは思う。ついでに、脚を上げてビルを壊そうとするが(その時に太ももが露出するが)、これもなくてよかった。肘でビルを壊すだけで充分だった。

よくわからなかった(おかしいと思った)点。

ウルトラマンは神永と一体化したはずなのに、神永の死体を眺めるシーンがあった。一体化したのではなかったのか?

一方的な判断で人類の消滅を決めたゾーフィ(光の国の住人)は、結局、ザラブやメフィラスと同じ発想だ。

禍威獣だって知的生命体に違いなかろうに、ザラブ、メフィラスを(ウルトラマンも)外星人として区別するのはなぜだろう? どこで区別している? 禍威獣はもともと地球で自然に生まれたもの、というわけではないよね。

人類を滅ぼすのに、なぜ太陽系を消滅させなければならないのか。ゾーフィさん、やり過ぎだよ。



映画ランキング