窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「らんまん」(040)

第7週「シロツメクサ」(金)

放送日

  • 2023年05月26日

登場人物

  • 伊礼彼方(高藤雅修、実業家)
  • アナンダ・ジェイコブス(クララ・ローレンス、ピアニスト)
  • 石川禅(佐伯遼太郎、政府高官)
  • 町田水城(名須川正宗、管弦楽協会理事)
  • 金剛地武志(鹿島、執事?)

概要

万太郎は、寿恵子と話す中で、「日本中の植物を載せた植物図鑑を作る」という壮大な目標を見つける。万太郎は、波多野、藤丸、丈之助と夢を語らい、まずは植物学の雑誌を作ろう、と盛り上がる。一方、寿恵子は、みえに頼まれ、元薩摩藩士の実業家・高藤の元へ菓子を届けに行く。そこには田邊(要潤)の姿もあり……何かが動きだす予感!?(NHKオンデマンドの解説より)

感想

田邊と高藤、佐伯、名須川らが日本の将来について考えをめぐらせているが、どうもあまり前向きには受け取れない。さりとて何が悪いというわけではなく、現実に即した対処法を必死で検討しているということなのかも知れない。

完全でない標本は東大には不要、という田邊教授に、万太郎は、植物は刻一刻と姿を変える、いろいろなパターンを記録しておくことは大事だと反論。万太郎が植物の一生を一枚にまとめて描いた絵を、田邊はほしがり、しばし眺めていた。ただし田邊は、万太郎の主張をもっともだと思ったのか、万太郎の描いた絵に感銘を受けたのか、はたまた別の目的があったのか。表情は読めない。


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「らんまん」(039)

第7週「シロツメクサ」(木)

放送日

  • 2023年05月25日

概要

万太郎は波多野と藤丸から、田邊の知られざる一面を聞く。その後、白梅堂に立ち寄った万太郎は、寿恵子から新作の和菓子を見せてもらう。それは、万太郎が描いたボタンの画をもとに文太が作ったものだった。嬉しくなった万太郎は、次々と植物画を描いて寿恵子に見せる。寿恵子の喜ぶ姿を見て、万太郎にひらめきが!(NHKオンデマンドの解説より)

感想

田邊教授は植物学だけをやっていればいいわけではないらしい。それが本人の意志(希望)によるものなのか、使命感によるものなのかはわからないが。

徳永助教授は、もともとは法学志望で植物は興味がなかったが、田邊教授に拾ってもらった。居場所はここしかないだけに、執着が激しい……らしい。

東大では標本として残すのは完璧なもののみで、欠損があるものはすべて廃棄すると聞いた万太郎は反感を覚えるが……?


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「らんまん」(038)

第7週「シロツメクサ」(水)

放送日

  • 2023年05月24日

概要

万太郎は、竹雄とりんに励まされ、気持ちを新たにする。東京の植物をもっと知ろうと考えた万太郎は、倉木に案内を頼み植物採集へと出かけることに。生き生きと植物に向き合う万太郎の姿を見た波多野と藤丸も、少しずつ万太郎に興味を持ち始める。一方、寿恵子は、みえからあるお願いをされて……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

自分が土佐で採集して来た植物にもはや何の関心もなさそうな万太郎を見ていて、恐らく東大の標本との付き合わせはとっくに済ませていて、残念ながら新種はなかったことがわかったのだ、と結論付けることにした。そうでなければおかしい。

周囲に気を遣うことをやめ、やりたいことをやることにした万太郎に、まず二年生の波多野、藤丸が少し打ち解けかける。また万太郎の描いた絵を見た野宮も、話をしてくれるようになる。その野宮からの重要なアドバイスは「決して逆らうな」。誰に? 田邊教授にか?


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「らんまん」(037)

第7週「シロツメクサ」(火)

放送日

  • 2023年05月23日

登場人物

  • 亀田佳明(野宮、画工)

概要

万太郎は、植物学教室の皆と仲良くなりたいと願うが、よそ者扱いされ孤立してしまう。そこへ教室に出入りする画工・野宮がやってくるが、野宮も相手にしてくれず。すっかり元気をなくしてしまった万太郎は、りんを誘って竹雄が働く西洋料理屋へ行く。一方、寿恵子は、万太郎が白梅堂に来ないかと気にしていて……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

昨日も書いた続きになるが、万太郎は東京大学へ何しに来たのだろう。友だちを作りに来たのか? 自分が採取してきた土佐の植物の調査はどうなった? もしこの中から新種がいくつも見つかれば、周囲の見る目も変わるだろう。いい方向に変わる保証はないが、今の状況は打破できる。みな、自分の目の前の課題をこなすのに一杯一杯なのだが、万太郎だって果たすべき役割が目の前にある。床の掃き掃除をしたり、机を拭いたりしている場合ではないはずだ。

野宮にしてみれば、万太郎の画力次第で自分は仕事を失うかも知れず(この時点では野宮は万太郎の絵の腕前は知らないだろうが)、警戒するのは当然である。

田邊教授も、万太郎は学生でもなければ自分が雇った助手でもないのだから、自由に研究室に出入りし、資料を見ていい許可を出すだけで大盤振る舞いであり、万太郎が皆に溶け込めるように気遣いをすることまでは考えていないだろう。

寿恵子はいつの間に万太郎の来店を待ち望むようになっている。

竹雄の洋服姿はカッコいい! あの店、女性客が増えたのではないか?


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「らんまん」(036)

第7週「シロツメクサ」(月)

放送日

  • 2023年05月22日

概要

万太郎からボタンの植物画をもらった寿恵子。やりたいことはやるべきだと万太郎に背中を押され、まつに「鹿鳴館へ行ってみたい」と打ち明けるが、反対されてしまう。一方、東京大学植物学教室に通い始めた万太郎は、学生たちと植物の話がしたいのだが、波多野や藤丸に受け入れてもらえず……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

田邊教授はコーネル大学と同じにするといって、教科書は英語、授業も英語で行なう。波多野、藤丸は英語が必ずしも得意ではなく、授業の予習復習だけで一日が終わってしまい、日々植物を眺めるといった肝心のことができない。彼らは、万太郎は試験もなく成績も気にせず好きな時に来て好きなことをやればいいからいいなあと言う。でも万太郎はこうした文献を読むだけの英語力は既に身につけている。必要な準備ができているかどうかの差なのだと思うが……。

それより、万太郎が何より今しなければいけないことは、自分が採取してきた土佐の植物が、新種なのかどうか、東京大学の標本と突き合わせることではないのだろうか? もし新種があったら、すぐ論文を書かなければ。他の人に先を越されたらたいへんなことになるのに。そのために東京大学へきたのではなかったのか?

藤丸役の前原瑞樹は、「舞いあがれ」のむっちゃん。そうか、髪形が違うから気づかなかった。


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「どうする家康」(19)

題名

  • 「どうする家康」第19話「お手付きしてどうする」

放送日

  • 2023年5月21日

登場人物

  • 松井玲奈(お万の方)
  • 友吉鶴心(琵琶法師)

概要

勝頼にすべてを託して、信玄はこの世を去った。信長は武田に寝返った将軍・足利義昭を京から追放。一方、家康は信玄との激戦で大きな犠牲を払ったショックから、立ち直れないでいた。そんな中、美しい侍女のお万に介抱され、つい心を許してしまう。そのことを知った瀬名は浜松を訪ねるが、家康と会うとさまざまな気持ちがあふれてしまう。(公式サイトより)

雑感

側室騒動で一話使うのかと思ったが、まず信玄が死に瀕して勝頼に託すシーンが描かれる。父上の事業を継ぐ、という勝頼に、わしのことは忘れ、自分の仕事をせよ、お前はわしより器量が上だ、わしが言うのだから信じろと告げ、目を閉じる。

脅威がなくなったことを確信した織田勢は、「次は長政だ」と秀吉に指示。小谷城攻めは描かれず、お市と三姉妹が捕らわれたシーンへ飛ぶ。小谷城攻めは家康は関わっていないからだ。こういう割り切りはメリハリがあっていい。秀吉に触れられそうになった市が、気安く触るな、と頬を張るシーンはよかった。その秀吉が茶々を抱き上げてさっさと行ってしまうところもよかった。

家康は激戦の(心の)傷が癒えず、お万に慰められているうちにお万に子ができてしまった。それを知った家康と服部半蔵石川数正酒井忠次らとのコントはおかしかった。瀬名には黙っていてくれ、という家康に対し、数正と忠次は「すべて報告します」。

岡崎城では、信康と五徳が、瀬名に浜松城へ行くよう薦める。信康はもう子どもではない、いつまでも父上をほっておくと悪い虫がつくかも知れないと。そこへ浜松から懐妊の知らせが届く。瀬名は血相を変えて浜松へ。この時代の論理としては、側室を持つのは構わないが、正室に内緒にされると立場がないということらしい。おまけに子ができると、信康、亀姫の立場にも影響が出ると。

騒動を収め(お万は追放し)、家康は瀬名に、このまま浜松に留まるよう依頼するが、瀬名は岡崎へ戻るという。信康は、本人が思っているほど大人ではないから……。細田佳央太が演じているから大きく、立派に見えるが、この時信康は14歳。母としては信康を置いて浜松に行くことはできなかっただろう。

どうやら次回は築山事件らしい……。



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「らんまん」(035)

第6週「ボタン」(金)

登場人物

  • 渋谷謙人(細田晃助、東京大学植物学科4年生)
  • 前原滉(波多野泰久、東京大学植物学科2年生)←眼鏡
  • 前原瑞樹(藤丸次郎、東京大学植物学科2年生)←髪型が変

放送日

  • 2023年05月19日

概要

東京大学植物学教室に通うことになった万太郎は、学生たちの前で植物標本の製作をそつなくこなす。手際のよさと植物の知識の深さに、皆は驚くばかり。さらに、万太郎はボタンの花を描き始め、その巧みさに大窪たちは衝撃を受けるのだった。田邊はさらに万太郎を気に入り、徳永の不満は増すばかり。帰り道、万太郎は、ボタンの絵を持って寿恵子の元へと向かう。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

採集した植物を標本にしなければいけないが、学生は授業の予習で一杯で後回しになってしまう。そこで万太郎が買って出る。標本の仕方は野田基善に教わったから自己流ではない。プレートのつけかたは東大流を素直に教わる。肝心の、なんという植物かだが、図鑑や参考書を駆使してたちまち正体をつきとめてしまう。植物に対する博識さ、多くの文献を読み込んでいること、そして英語の文献を苦も無く読み解ける英語力に学生らは感心する。

さらに教授室にお茶を持って行くと、ボタンの花が飾ってあった。寿恵子がボタンが好きだと聞いていた万太郎は、ちょっとの間貸してくれと頼み込み、それを写し取る。その絵のうまさに学生のみならず田邊教授まで驚嘆する。恐らく植物の研究において、絵がうまいことは必要欠くべからざる能力だろうから。

こうして嫌味なく万太郎は自己の能力をアピールし、溶け込んでいく。

万太郎が描いたボタンの絵をもらった寿恵子は、「牡丹を授けられし者、見知らぬ旅に出づるなり」と呟く。万太郎は、それが何かはわからないまま、「やってみたいことがあったらやってみた方がいい、応援する」と背中を押す。この流れは見事だった。

月曜日に、みえからダンスの話を聞いた寿恵子は興味を示していた。それのことだろう。しかし

ダンスを習う→鹿鳴館でお偉いさんのダンスの相手をする→見初められて玉の輿!

万太郎は簡単に背中を押したけどピンチだぞ! それとも田邊教授に連れられて鹿鳴館を訪れた万太郎と寿恵子が再開! というパターンかな?


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「あまちゃん」(042)

第7週「おらのママに歴史あり」(土)

概要

海への思いを断ち切れず、再就職したスーパーマーケットから逃亡した忠兵衛は、再び遠洋漁業に出ることを宣言する。別れのつらさをこらえる夏に、アキと春子は、そっと寄り添う。忠兵衛の送別会。町の人々が勢ぞろいし、みんな大いに盛り上がる中、ついに春子がマイクを持った。長年、封印してきた歌を歌う瞬間が!?(NHKオンデマンドの解説より)

感想

忠兵衛は「夏さんがババァになるのは耐えらんねえ」と言うが、身勝手な言い分だ。が、夏はこうした身勝手に何十年も耐え、また慣れて来たんだろう。

春子がついに「潮騒のメモリー」を歌う。「1番だけ」と言いながら、2番以降もノリノリで歌った。手の振りが素人ではないな。曲自体は、スローバダッド風に始まって途中からアップテンポに変わるなど、リズムが一定していなくて乗りにくい。自分的にはあまり感心しない。作詞・宮藤官九郎、作曲・大友良英という、ドラマ制作陣になる曲だが。


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「あまちゃん」(041)

第7週「おらのママに歴史あり」(金)

登場人物

概要

正宗が北三陸のタクシー会社に勤めることになった。しかし春子は、そんな正宗がうとましく、アキも当惑気味。一方、忠兵衛もスーパーマーケットに無事に再就職し、夏は、一緒に暮らせると喜ぶ。しかし、忠兵衛は何やら落ち着かない様子だ。そんな時、喫茶リアスに、琥珀堀り・勉の弟子を名乗る男、水口が現われる。(NHKオンデマンドの解説より)

春子はこっそり忠兵衛の仕事ぶりを覗きにスーパーへ行くと、刺身に値引きシールを貼ることに文句を言っていた。「鮮度は落ちていない。この値段で売られたら漁師はやっていけない」。

翌日、スーパーから、忠兵衛が行方不明になったと連絡があった。一度は陸で暮らす決意をしたが、やはり海に出たいのだ。心臓が弱っているため、医師からは長い航海をやめるよう言われているが、船に乗っている方が体の具合がいいと言い張る……

感想

一年にもわたる長い(遠い)航海は問題外だが、小さな船で近場を回る漁ならどんなものだろう。検討の余地はあるような気がするが。

「この値段で売られたら漁師はやっていけない」という声は一見もっともに聞こえるが、漁師はまぐろ一匹が100万とか200万とかの価格で取引されることは知っていても、それを細かく捌いた後の切り身の価格は、実感としてはわからないのではないか。

ここへきて松田龍平という大物登場。本当に勉さんの弟子なのか。


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「あまちゃん」(040)

第7週「おらのママに歴史あり」(木)

概要

忠兵衛が、遠洋漁業の漁師を引退すると宣言し、新たな仕事を求めて、夏とともにスーパーマーケットに行く。しかし、前途多難な様子だ。一方、アキはテレビ出演に盛り上がるユイについていけず、とまどい気味。ユイは、そんなアキの気持ちなどお構いなしで、一緒に上京してアイドルを目指そうと誘う。驚くアキと春子のもとに正宗(尾美としのり)が乱入してきて……。(NHKオンデマンドの解説より)

忠兵衛はスーパーの鮮魚売り場、正宗はタクシー会社に就職が決まった。天野家で一家5人の生活が始まった。

感想

春子にはいろいろ不満も葛藤もあっただろう。それを乗り越えて、母親と和解しようと実家にも帰ってきた。しかし、春子の態度はよくない。他の人はそれなりに筋の通った生き方をしているが、春子だけがフラフラしているように見える。そして、自分の思い通りにならないと声を荒げる、不貞腐れる……。

これまでのところ、ほとんと春子が主役といっていいくらい、セリフも登場場面も多いが、春子に魅力が感じられない。ムム。

春子がアキがアイドルのようなことをするのに反対していたのは、多少なりとも事情を知るものとして、晴れやかに見える世界につきまとうリスクを懸念してのことと思ったが、「自分がアイドルになれなかったから、アキちゃんが人気者になることに嫉妬しているんだ」と分析したユイには驚嘆の一語。そういう解釈もありか。


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「あまちゃん」(039)

第7週「おらのママに歴史あり」(水)

概要

春子は、アイドル歌手にあこがれ、芸能界を目指していた。しかし、同時に春子には、町の人から海女の後継者として大きな期待が集まっていた。夏とけんかをする日が続き、夢と周囲の期待のはざまで思い悩んだ春子はついに家を出る。アキは、当時の母と祖母の葛藤、そしてその後の母の人生について知って驚く。そんな時、祖父・忠兵衛が、意外なことを宣言する。(NHKオンデマンドの解説より)

忠兵衛は漁師を引退し、陸で過ごすことを決意。健康診断の結果があまりよくなかったかららしい。67歳。

感想

春子が家出をした日はオーディションの日だったのか。市長や組合長の説得に、夏はきちんと答えてくれなかった。この時の夏の本心はわからないが、春子ががっかりしたのは事実だろう。しかし、オーディションを受けるだけなら東京への往復の交通費があればできるが、家でとなると、少々のお金では済まないし、保証人もない未成年は、まともな部屋など借りられない。受け入れ先は風俗業界くらいしかないのではないか。春子はどうやって暮らしていったのだろう。この状況から黒川正宗と結婚できたのは、そうとうに恵まれていたように思うが。また、オーディションの結果がどうだったのかは、気になる。


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「らんまん」(034)

第6週「ボタン」(木)

放送日

  • 2023年05月18日

概要

万太郎は大学への出入りを許され、竹雄も仕事が決まり、一安心の二人。万太郎から報告を受けた大学落第中の堀井は、にわかには信じがたい様子だったが、大学にいていい間は頑張れ! とエールを送るのだった。翌朝、万太郎は菓子を買うため白梅堂に立ち寄る。万太郎は寿恵子に好きな植物を尋ね、「ボタン」だと教えてもらい……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

今日は東大の面々は誰も登場せず、長屋の住人も及川と堀井のみ。コンパクトな回だった。

堀井は尾張の出身、幼少の頃は神童と呼ばれたが、東大へ入ってみれば凡才に過ぎなかった。落第して仕送りも打ち切られる苦学生。そんな彼にとって小学校も出ていない万の字が東大の研究室への出入りを許されるなど、信じられないことであり、屈辱であり、その葛藤を隠そうとはしないが、一方で「追い出されるまで頑張れ」とエールを送る好青年でもあった。

一方、寿恵子の腐っぷりがこれでもかと描かれる。寿恵子は17歳だった。17歳なら仕方ないな。文太さんは寿恵子に気があるのかしら。それとも母親の方かしら。


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「らんまん」(033)

第6週「ボタン」(水)

放送日

  • 2023年05月17日

概要

万太郎は、東京大学植物学教室の教授・田邊に大学へ出入りさせてもらえないかと懇願する。万太郎が小学校中退だと知った助教授・徳永と講師・大窪は猛反対。教室は不穏な空気に包まれる。そんななか、万太郎の「土佐植物目録」を見た田邊は万太郎に興味を示し…。どうなる万太郎!?(NHKオンデマンドの解説より)

東京大学には教授が十数人いるが、日本人は四人しかいない。黎明期の日本の植物学を世界に伍するものとしていくために、万太郎が必要だと田邊は判断した。彼は万太郎に言う。「I want you here.」

感想

万太郎が田邊らに切った啖呵に快哉を叫んだ人がネットにはたくさんおり、あさイチの鈴木アナもそう言っていたが、自分は逆の感想を持った。

田邊の「What do you want?」との問いかけに対し、万太郎は明確に答えることができない。照れたり、なんといえばいいのか、話せば長いことながら……と要領を得ないことを繰り返す。聞いていてイライラした。

やりたいこと、やらせてほしいことはこじゃんとあるだろうが、まず第一に、土佐の植物の生育についてまとめてきたこと、植物標本が500以上あること、図鑑や手に入る限りの文献を調べたが名前のわからないものがたくさんあり、新種の可能性があるから、東大の標本と突き合わせをさせてほしいこと。

新種の可能性がある標本が鞄一杯あるのであれば、それは学者としては興味津々のはず。本当に新種が混じっていたら、世界に発表できる。日本のレベルをあげるチャンスであり、それは東大の、田邊研究室の手柄でもある。万太郎は、学生として植物学を一から学びたいと思ってやってきたわけではない(学びたいかも知れないけど)。それを最初に言っていれば、他の人の態度も少しは違ったものになったかも知れない。

最終的に教授が受け入れてくれたからいいけれど、説得術という点では苦笑せざるを得ない展開だった。


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「らんまん」(032)

第6週「ボタン」(火)

放送日

  • 2023年05月15日

登場人物

概要

万太郎は、博物館でもらった紹介状を手に、ついに東京大学植物学教室の門を叩く。青長屋とよばれる校舎に足を踏み入れた万太郎は、植物研究の最前線を目の当たりにして大興奮。しかし、助教授の徳永や講師の大窪にはあまり相手にしてもらえず……。するとそこに、植物学教室の初代教授、田邊が現れる。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

一気に新キャラが大勢登場。研究室の学生は、モブなのかそうでないのかは今のところ不明。

早々に明らかになると思うが、万太郎はこの研究室にどういうつもりでやってきたのかが不明。学生として勉強したいなら、無論東大に合格しなければいけないわけで、小学校中退の万太郎には先の長い話である。が、一人の研究者として、共同研究をしたいということなら別。鞄の中の、土佐の植物標本の内容次第では、可能性はあろう。野田基善の紹介状にはどのように記されていたのかは気になるところ。野田は万太郎に、紹介状の内容を説明していないわけはないと思うが。

十徳長屋の堀井が「追い返される」と考えているのは、試験なしで学生としてもぐりこめるわけがないという意味だろうし、それは事実だろう。


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「あまちゃん」(038)

第7週「おらのママに歴史あり」(火)

概要

春子の秘密を知りたくて、かつて母が使っていた部屋にいたアキ。そこへやって来た春子は、初めて自分の若いころを話し始める。1980年代、アイドルがテレビで輝いていたころ。中学生の春子は、自分もアイドルになりたくて、いくつものコンテストに応募していたのだ。真剣にアイドルを目指していたかつての春子を知って、アキは驚く。そして部屋からは、当時の思いがけない物が見つかって……。(NHKオンデマンドの解説より)

今日の大吉

「(黒川に)春ちゃんが町を出て行ったいきさつを聞きたいってあんたが言うから集まったが、こっちもしゃべりたくってうずうずしていたんだ」(梨明日にて)

感想

本物のアイドルであった小泉今日子が語るアイドル論が面白かった。

「み~んな夢中だったのよ、聖子ちゃんには。なにしろ歌が上手い。もちろん、可愛い」のあとにすぐ「青い珊瑚礁」の歌がかぶるが、初回放送時はここに「ぶりっ子って言葉の語源は聖子ちゃんだからね。かわいこぶっているのに、同性に嫌われない。むしろ憧れの対象だったわけ」というセリフがあったという。が、聖子サイドから猛抗議を受け、再放送ではカットされたそうだ(アサヒ芸能)。NHKオンデマンドでもカットされている。