窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「虎に翼」(005)

第01週「女賢しくて牛売り損なう?」(金)

放送日

  • 2024年4月5日

概要

穂高に出くわしたことで女子部への出願がはるにばれてしまった寅子。娘に普通の結婚を望むはるは弁護士を目指すなど当然大反対。必死に説得しようとする寅子に、はるは現実の厳しさを教え、明日改めて振袖を買いに行こうと提案する。翌日、母との待ち合わせ場所で寅子は裁判官の桂場に再会。母を説得する方法を尋ねると、「私も女子部進学には反対だ」と言われてしまう。(NHKオンデマンドの解説より)

今日の寅子と桂場とはる

「それに私、同じ土俵にさえ立てれば、殿方に負ける気は」
「いいや負ける。通うまでもなくわかる。君のように甘やかされて育ったお嬢さんは、土俵に上がるまでもなく、血を見るまでもなく、傷つき、泣いて逃げ出すのがオチだろう」
「お黙んなさい!」

感想

「結婚するのが女の幸せ」――母はるがラスボスかと思われたが、ちょっとしたきっかけで味方になった。

はるが心配していたのは、進学したら、寅子は一番になるかも知れない、法律家にもなれるかも知れない、でもなれなかった時は? いや、たとえなれても、その先は? 嫁に行き遅れ、みじめな生活を送らなければならない。それは地獄なのだと。でも、寅子には、母の言う結婚生活自体が地獄にしか思えない。地獄へ行く覚悟があるのなら……はるが「子どもの気持ちを第一に考える」と言っていたのは嘘ではなかった。

桂場が、おだんごを食べようとしているところへ寅子がやってきてお礼を言い、そこから議論になる。最後ははると。その間、何度かおだんごを口の側まで持っていくが、ついにひとくちも食べることができなかった。この松山のコミカルな演技は二度見ても笑える。思えば、第一話で、寅子の配属先の上司が桂場だった。焼き芋を食べようとした時に寅子が挨拶をし、食べるのに待ったをかけられたのだ。

「どうする家康」でも、松山ケンイチ(の扮する本多正信)は隙あらば食べ物を口に頬張っていた。


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