放送日
- 2025年1月30日
粗筋
思いつめた白井がオペラを作り終えた時、静が厨房に入ってくる。オペラのおいしさに驚く静。穏やかな気持ちで語り合う二人。白井の作るケーキは人を幸せにするという静。翌日、佐渡谷からも、すばらしい技術で作られた最高のオペラだと絶賛される。人を幸せにする白井のお菓子と静の音楽に重なるところがあると言う佐渡谷。少し前向きな気持ちになる白井のもとに、意外なプレゼントが届く。(公式サイトより)
雑感
自分なら、自分一人なら最高の菓子が作れる、と思い、それを証明すべく、一人、厨房でオペラを作る。が、完成したあとナイフで傷をつけてしまう。それを見ていたたまれなくなった静が厨房に飛び込んでくる……
よく陶芸家が、気に入らない出来栄えの器を叩き割るシーンが漫画やドラマにあるが、白井は、失敗したと思ったから傷をつけたわけではないと思う。技術があっても理解してくれる人がいない、店の経営には失敗する、レストランもクビになる、こんなお菓子を作っても食べる人もいない、……などのイライラをぶつけたのではないか。
それにしても、美味しそうにケーキを食べる静を見ている白井は嬉しそうだった。ここまでの8話で、こんな幸せそうな顔をしたことがあっただろうか。いつも不機嫌でイライラしていたから、見ている方もなごんだ。
静も佐渡谷も、ただお世辞で「おいしい」と言っているのではない。クリームの違いがちゃんとわかった。それは何より白井の励みになっただろう。