- 第17週「あなたの二倍あなたを好き」
放送日
- 2025年7月25日(金)
概要
のぶは嵩にひどいことを言ってしまったと、八木に愚痴をこぼしていた。一方、元気のない嵩に手料理を振る舞う羽多子たち。好きな気持ちをなかったことにしないでと言う蘭子の言葉が心に刺さった嵩は、その夜、編集室に戻って黙々と表紙の絵を描き始め……。二日後、心にぽっかり穴が空いたままののぶがガード下で子どもたちに囲まれていると、そこに近づく人影が!(NHKオンデマンドの解説より)
今日のたかしとメイコ(と蘭子と羽多子)
「今度の今度こそ、完全に嫌われました」
「なんて言われたがですか」
「うちはもう知らん、と」
「ほかには」
「死ぬばあ心配して損した。ほいたらね、と」
「それって……ねえ。死ぬばあ心配したってことは、たかしさんにもしものことがあったら、生きていけんというのと同じじゃないですか」
「…………え!?」
「はぁー。二人とも世話が焼けるねえ」
感想
羽多子は電話を借りに、のぶの以前の勤め先である高知新聞社へ行ったわけではなく(それもあったろうが)、一応たかしを訪ね、たかしの了解を得て東京へ電話した、ということか。だからそのお礼にたかしを家へ招いて食事をご馳走したわけだな。家といってもそこは若松の家で、集まった全員、部外者だが。この点は納得した。
ここでのコントも面白かった。たかしはこれほど長く付き合っているのにのぶの気持ちがわかっていない。わかっていないというより正反対に解してしまう。まあ、これはのぶも悪いといえば悪いのだが、なぜのぶはたかしに対してはかくも感情的になってしまうのか、ちょっと考えればわかるだろうに……とまあ、朝田家の女性陣はみな思っているわけだ。
蘭子はたかしに、黙っていたらないことと一緒、その気持ちをなかったことにしないでください、と告げる。告げたくても相手のいない蘭子の言うことだけに説得力があったが、自分はこの考えには賛成できない。黙って見守る愛もあるだろう。ただ、蘭子やメイコがたかしをもどかしく思い、背中を押すのは、たかしが行動にうつせば成功する可能性が高いとわかっているからだろう。