窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「あんぱん」(079)

  • 第16週「面白がって生きえ」

放送日

  • 2025年7月17日(木)

概要

釜次を心配して朝田家に帰ってきたのぶたち。元気そうにふるまう釜次を囲みながら家族に鉄子の話をしたのぶは、釜次から本当はどうしたいのかと聞かれて返答に詰まってしまう。そんな中、嵩が見舞いにやってくる。嵩の漫画は面白いと話す釜次のため、のぶは嵩に漫画を描いてほしいと頼む。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

死に際に釜じいが娘らに「面白がって生きえ」と言うのだが、なぜ急にそんなことを言い出したのか戸惑う。これまでそんなことを言うキャラではなかったのに。

それより、この期に及んでののぶの態度にはいささか物足りないものを感じる。無理もない、とも言える。小学校の教師は、のぶが「やりたい」と思って選んだ道だったが、挫折。宙ぶらりん状態の時に「うちへ来い」と言われて高知新聞社に入社。この時点では、「こういう記事を書きたい」とか「こういうことを訴えたい」ということがあるわけではない。

今回、東京の高名な代議士先生から誘われた。そのことに浮かれて自分を見失っているように見える。浮かれるのは致し方ない。普通、「うちの会社で働かないか」と経営責任者に声をかけられる、などということは、滅多にあることではない。そのことで自尊心を膨らませたり、モチベーションを高めたりするのはよい。しかし本当に転職を検討するなら、具体的な仕事の内容はどういうものなのか、給与はどのくらいもらえるのか、勤務時間は、東京で働くとなると引っ越すだけでも時間もお金もかかるが、そのあたりは見てもらえるのか、……そうした詳細について薪先生ときちんと話をする必要がある。が、全く話をしておらず、ただ「誘われた」ということだけで迷ったり悩んだりしている。

「気になるなら、一度薪先生と詳細について話をして来い」とアドバイスする人は誰もいないのか。
(2025-07-21 記)



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