2010 龍馬伝
「龍馬伝」は龍馬が暗殺されてそのまま終わってしまい、消化不良と感じた人も少なくなかったようだ。伝記物語をどこで終わらせるかは意外と難しい問題である。普通に考えれば、その人が死んだ時に物語が終わるのだけど、周囲の人は生きて歴史は続いていくの…
雑感 28日の龍馬伝は「龍の魂」。最終回であった。ひとことでいえば「退屈」。最終回につき15分拡大、とのことだったが間延びしているだけ。別に延長する意味はなかった。瀕死の重傷を負った龍馬の長台詞は興をそぐ。何もうまいことを言わせようとしなくて良…
雑感 後藤象二郎が徳川慶喜に大政奉還の建白書を提出し、大騒ぎになるが、結局、1867年10月14日、大政奉還成る。という話。前回のワタシの書いたことがNHKのスタッフに届いたのか? 今回は一応、「大政奉還こそが徳川700万石の延命策でございます」と慶喜の…
雑感 龍馬が土佐へ行き、山内容堂と面会して大政奉還の建白書を書いてもらうよう進言するという話。前田敦子久々の登場。大政奉還は幕末の一大イベント。それをここまで史実から離れた話にするかなぁ……と、驚くやら、しらけるやら。大政奉還は、後藤象二郎が…
雑感 タイトルは「ローマの休日」との語呂合わせか。おりょうと過ごす最後の日々である。これがおりょうとの最後であると、当人たちは知らないわけだが、視聴者はみなわかっている。そういうドラマである。「おばちゃーん」といって寄ってくる子どもたちに「…
雑感 第4部に入ってからきちんと歴史と向き合っていてそれがいい、と以前書いたが、今回はまたなぜかお伽話の世界に入ってしまった。長崎の繁華街でイギリス人水夫が殺されるという事件が起き、下手人が白い服を着ていたところから海援隊士に嫌疑がかかった…
雑感 僕は、龍馬が成し遂げたことの中で歴史的に最も価値があるのは船中八策だろうと思っている。幕府側はその威信を天下に示し、徳川の世が続くことを願い、薩長側はむろん徳川家を倒して自分たちが権力を手に入れることを狙っていたが、手にしたその権力で…
雑感 海援隊の「いろは丸」が紀州藩の「明光丸」と衝突して沈没した。どちらに非があるかどうかの問題ではなく、この時代の普通の考え方として、徳川御三家のひとつである大藩・紀州が相手であれば、泣き寝入りするしかないところである。それを、交渉の挙句…
雑感 先日、映画を観に行った際、劇場のポスターで近日上映される「あしたのジョー」に伊勢谷友介が出演することを知った。で、そのポスターを見たらもういけない。今回の龍馬伝はシリアスな話なのだが、伊勢谷友介がどこからどう見ても力石徹にしか見えない…
雑感 前週から最終部である第4部が始まったが、ようやくまともになってきた。前回の「馬関の奇跡」は、先週書いたように……って書いていないや……ヒマラヤスギさんとこにコメントで走り書きしただけだった。 『龍馬伝』39回(ヒマラヤスギ雑記、2010/09/27) >…
雑感 ドラマ「龍馬伝」は少々期待外れで批判的なことも書いてきたが、高橋克実の西郷隆盛はとても良かったと思っている。西郷隆盛のイメージは、でっぷり肥っていて、大らかで実直、ちょっと抜けたところもあるが、機を見るに敏、意思は強く、粘り強い。情に…
雑感 幕府による長州征伐が始まり、龍馬率いる亀山社中が長州の援軍に駆けつけるところで終わった。「龍馬伝」は、政治家や軍人の交流や行動を描くより、登場人物における男女関係の機微を描くことを主眼としているらしく、歴史の動きがしばしば端折られ、さ…
雑感 NHK大河ドラマ「龍馬伝」は、薩長同盟のあと、おりょうがノーブラで薩摩藩邸に駆けつける話に龍馬の結婚と続いて、真木よう子がなかなか好演しているせいもあり、まあまあ面白く見ている。お加尾(広末涼子)、お佐那(貫地谷しほり)、お元(蒼井優)…
雑感 今日はヒドかった。薩長同盟という幕末を彩る大偉業の影に長次郎の死ありで、坂本龍馬物語を綴る時のひとつの山場になるところなのに、あの作り方はないだろう。龍馬も、他の亀山社中の人も、言ってはならないことを言い、してはならないことをしてしま…
雑感 今日から第三部だそうな。初回から一度も抜かすことなく見続けてきたが、今回のを見て、もういいかな、という気になってきた。というのは、このドラマにおける龍馬が何者なのかが、既に物語は中盤を過ぎているのにいまだに見えてこないからだ。武市半平…
出演 草刈民代(寺田屋女将)。もっとも草刈さんは、龍馬の母、幸の役で既に一度出ているけど……。 雑感 池田屋事件のあと、龍馬の身も危なくなり、一時、お龍の家に匿ってもらう。子どもたちを相手に月琴を弾き、土佐の小唄を歌ってさっそく人気者になるが、…
京にいる土佐藩士に帰国命令が出たが、これに従えば捕縛されるのは明白。それを拒否して脱藩した者も何人もおり、望月亀弥太もその一人。当然、土佐藩から追われる身となった。坂本龍馬は、時間が経てば必ず情勢は変わると考え、それまで身の安全を確保する…
「龍馬伝」はずっと見ていたけれど、記録するのが2ヵ月近く空いてしまった。とりあえず直近のものから。 出演 平岡祐太(陸奥陽之助)。えーっ、あれ平岡祐太だったのか。「幸福な食卓」での佐和子の兄とはかなり雰囲気が違うな…… 雑感 神戸村に海軍操練所が…
出演 臼田あさ美(なつ) 池内万作(三条実美) 雑感 脱藩した龍馬は京で4年ぶりで加尾と再開。龍馬が振ったわけではないとはいえ、別れて4年、以来音信不通だったのに、いきなり「加尾」などと呼び捨てで呼びかけるのは納得がいかない。いつまで恋人面して…
雑感 龍馬が脱藩する話。土佐の外の世界を見てみたかったのかも知れないし、武市についていけないものを感じたのかも知れないが、お尋ねものとしてつかまれば死罪になるかも知れず、家族や一族郎党が重罪に問われるかも知れない「脱藩」をしでかすには、動機…
出演 要潤(沢村惣之丞) マイコ(喜勢:弥太郎の嫁) やべきょうすけ(久坂玄瑞) 雑感 『龍馬伝』第12回(ヒマラヤスギ雑記、2010/03/22) 相変わらず、適確にまとめている。突っ込みも、当を得ている。こんなのを読んだら、何も書けない。(でも、書く)…
粗筋 エピの要約は下記のサイトから引用する: 『龍馬伝』第11回(ヒマラヤスギ雑記、2010/03/15) 加尾を失ったことで龍馬は強くなったのだろうか、第11回では今までは見られなかった龍馬の図太さが描かれた回だった。面白かった。「桜田門外の変」に刺激を…
今年に入ってから、日曜日になるとアクセス数が増えるのは「龍馬伝」のおかげらしい。とにかく「上士・下士」あるいは「下士」で検索し、たどりつく人が多い。上士・下士に関しては、かつて『龍馬伝-01「上士と下士」(続)』(2010/01/08)で触れたから、ご…
出演 前田敦子(坂本春猪) 青木崇高(後藤象二郎) 北見敏之(柴田備後) あれ、前田敦子はこれが初登場? それでは今までの春猪は別の人か? 雑感 龍馬は精進の甲斐あり、見事、北辰一刀流の免許皆伝となる。これをもって江戸での剣術修行は終わり、土佐へ…
日曜日は所用があって見ることができず、ようやく再放送を見る。 出演 橋本一郎(山本琢磨) 雑感 今回描かれるのは山本琢磨事件。京で武市は諸般の志士と交流を得ようとする。が、土佐は勤王において大きく立ち遅れており、自分は殿様と話をするどころか、…
出演 前田敦子(坂本春猪) 雑感 江戸で学問修行中の弥太郎の元に、弥次郎が大けがを負ったという知らせが届く。修行を一時中断し、普通なら江戸〜土佐まで30日かかるところを半分の日数で帰省。戻ってみると、悪い庄屋が水を一人占めしてしまい、村人に不満…
出演 リリー・フランキー(河田小龍) 大泉洋(饅頭屋長次郎) 雑感 今回の表のテーマは、龍馬と河田小龍との出会いだが、僕としては、児玉さんラブ(はーと)の回だった。龍馬が江戸修行を終えて土佐に帰ってくることになり、姉たちは大騒ぎである。八平も…
出演 生瀬勝久(吉田松陰) 雑感 ものすごく話をすっ飛ばしている印象。龍馬の最初の江戸遊学は一年半に及んだはずなのに、もう終わり。ペリー来航も、それに伴う幕府の慌てぶりもほとんど描かれず、あっさり開国。阿部老中が対応に困って諸般に事情を話し、…
出演 近藤正臣(山内豊信) 田中混(吉田東洋) 雑感 黒船を目の当たりにした龍馬と桂は、その大きさ、先進性に圧倒され、腑抜け状態に。特に龍馬は、あんなのと戦争になったら、剣ではとても敵わないと悟り、剣術修行に疑問を抱くようになる。そのことを知…
昨日の記事では貫地谷しほりにケチをつけるような内容になってしまったが、佐那の一途さ、凛とした迫力、素敵な笑顔と、剣を振る場面以外では素晴らしかった。それだけに惜しい。面をつければ顔はわからないのだから、稽古の場面ではスタントを立てるとか…… …