窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「虎に翼」(073)

第15週「女房は山の神百石の位?」(水)

放送日

  • 2024年7月10日

概要

新潟への異動を命じられた寅子。寅子は初めて家族との間に溝が出来ていることを自覚する。寅子は弟・直明から優未がこれまで寅子に見せていた姿が本当の姿ではなかったことを知らされる。新潟には寅子だけが行くべきだという直明の言葉に、寅子は言い返すことができない。(NHKオンデマンドの解説より)

直明は、お姉ちゃんが頑張っているのは知っているし、応援したいと思っているし、だから「ん?」という小さなズレがあっても、流すべきだと思ってしまった、その積み重ねで今に至ったと、やさしく、ていねいに、理路整然と現状を説明され、初めて事態に気付く。

翌朝、いたたまれずに早めに出勤しようとする寅子に花江は明るく「寅ちゃん、おはよう」と声をかける。

職場では、調停を無断ですっぽかした福田瞳が、寅子に「あなた、女性の味方なんじゃないの。なんで私の苦しみをわかってくれないの!」と刃物を取り出し、襲い掛かる。幸い、周囲の人がすぐ気づいて取り押さえ、未遂で済んだが。

竹もとへいけば、過日の後輩の司法修習生の吉永、玉木が「佐田さんの言動は短絡的よね」などと言っているのを耳にしてしまう(「現状、家裁に行ったら出世の道は断たれるわけだし」と言っていた理由は不明だが)。しかも、そこへやってきた梅子が「これから改めれば大丈夫、悪気がないのは伝わっているから」という慰め方をする。

帰宅時、玄関に入る前に窓から部屋を覗くと、子どもたちが楽しそうにカルタをやっている。のびのびと、明るく。寅子の知らない子どもたちだ……

感想

  • いろいろ一気にきた。この中で、一番堪えたのは梅子の対応なのではないか。言い方は優しく、温かいけれど、「悪いのはあなた」と明言しているわけだから。
  • 新潟には寅子が単身赴任し、優未は花江に任せるのが一番いいと思えるが、それを大人だけで決めると、優未はますます「自分は母親に捨てられた」と思うかも知れない。といって優未に選ばせると「お母さんと一緒に行く」と言い出しそうな気がする。問題はそこだ。
  • 寅子が襲われた時、近くにいた小橋が駆け寄って来て「ケガが!? とりあえず医務室に」と声をかけたのは驚いた。本人もビビっているのが丸わかりだっただけに、なおさら。初めて「小橋って、いいところあるジャン」と思った。
  • 優未のテスト(68回)の件、やはり偽造だった。31点を84点に直していたのだ。当時から偽造していると指摘していた人が何人もいたが、よくわかったなー(あさイチ華丸・大吉さんらは全く気付かなかったと言っていた。彼らは別にtwitterをさほど熱心に見ているわけではないようだ)。しかしテストはごまかせても通知表はごまかせまい。この点数偽造事件は「一年前」と言っていたから、以後、通知表を何度かもらっていることになる。優未の成績はどうなのだろう。



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