第15週「女房は山の神百石の位？」（木）
放送日
- 2024年7月11日
概要
いつの間にか家庭を顧みなくなっていたことを指摘された寅子。道男からも非難され、家族と正面から向き合うことを決意する。新潟には家族全員でついていくと言う花江。すると、直人ら子どもたちから寅子への不満が噴出する。寅子は新潟に一人で行くべきなのか、決断の時が迫る。（NHKオンデマンドの解説より）
家族会議では寅子への不満が噴出するが、寅子はそれを真摯に受け止め、その上で、優未を花江に任せるのが一番いいのかも知れない、でも、今優未と別れると、もう家族ではいられなくなりそうな気がするから、一緒に連れて行きたい、と言い、優未は「はい」と即答する。
感想
寅子が帰宅するとかるた遊びをしていた子らはそれをやめて片付け始める。寅子は「家族会議を始めます」と宣言。だーかーらー、そういうところなんだって！！
これまで優未だけでなく直人も直治も寅子の前では猫をかぶっていたくせに、言っていいとなるとこれまでの不平不満が噴出。こういうところは近年の世相を反映しているようで、ちょっとイヤな気分になった。前回、姉に向かって、「事態は正確に伝えないといけない、でも姉を傷つけたくない」と必死に言葉を選んでいた直明までがズケズケと次々に言い出すのは驚いた。
しかし、就職相談は結局乗ってもらえなかったのね。「相談に乗って」「もちろん、いつでも」と安請け合いした時にイヤな予感がしたのだが。それで直明は笹山のところまで相談に行ったのね。逆にいうと、猪爪家の子にとって、家族以外で信頼できる「大人」は笹山しかいないのか……笹山がいてくれてよかったというべきか……。
フルタイム勤務の人間が、しかも激務が想像される人が、一人で子を育てるのは、いい・悪いという話ではなく、不可能だろう。反省すれば何とかなる話ではない。小学生が帰宅後、仕事の終わる深夜まで毎日ずっと一人にしておくのか？ 寂しい思いをさせる云々以前の問題だ。当時は学童なんかないんだし。授業参観、運動会、PTA活動、学校に行かなきゃいけないことも多いけど、どうするの？ 風邪を引いたらどうやって看病する？ 福来スズ子にとっての大野晶子がいればいいのだが……
