第16週「女やもめに花が咲く?」(火)
放送日
- 2024年7月16日
登場人物
- 俵木藤汰(森口、地元の有力者)
- 星野亘(原、森口と対立する立場)
- 新川将人(太田)
- 遠藤たつお(佐藤)
概要
花江への手紙に「仕事も家事も完璧にこなす」と書いた寅子に、花江からの返事が届く。そこには「寅子にしかできないことを」と書かれていた。一方、三条支部では判事としての仕事が山積み。山の境界線をめぐる民事調停を担当することになった寅子は、申立人の森口、弁護士の杉田、書記官の高瀬らとで現地へ出向くことにする。(NHKオンデマンドの解説より)
現地調査中、太郎は寅子に「森口さんは地元の名士だから」と声をかける。寅子は「私は法に基づいて判断するだけです」と答えるが、「それはその通り、ただ、その土地の気候、風土に合った判断を」と釘を刺す。
気付いたら高瀬が「黙れ黙れ」と怒鳴りつつ、森口と揉み合っていた。止めようとした寅子は川に落ちてしまう。その後、「森口さんはえらくご立腹だ、高瀬さんを訴えると言っている」と太郎。謝罪する寅子に、「私は法に基づいた判断をするだけだ、が、森口さんと話をしてみますよ。だから調停の件も……」と迫る。
今日の杉田太郎
「子どもがいっちゃん嬉しいのはねえ、親がピリピリせかせかしねで、自分のこと構ってくれることなんだて。ただでさえ一緒にいる時間が少ねえんだすけ、そのためにはもちつもたれつ、頼れるものは頼った方がええて」
感想
森口が川に落ちたのなら怒るのもわかるが、ただ胸倉をつかまれただけだ。その程度で訴えるなど理解しがたいし、「法に基づいた判断をするだけ」と寅子の言葉を真似して凄んで見せたところで、どんな判断も下せないだろう。それよりも、寅子も被害者なのになんで謝罪しているのかはもっとわからない。
現地調査に向かう途中、息切れする高瀬に向かって森口が罵詈雑言を投げつけた時、こういう時こそ、「森口さん、それは言い過ぎですよ」と牽制してほしかった。
それはそれとして、太郎の計らいで魚屋、八百屋が料理を届けてくれるようになったのはとてもとてもありがたいことなのだが、最初は親切かと思ったが、どうも寅子に付け入ろうとする手口らしく、落ち着かない。ところで煮つけに刺身は大人には嬉しいが、優未は食べられるのだろうか。子どもはカレーとかオムライスとかスパゲティとか……この時代はまだポピュラーではなかったか?
花江から手紙が着く。優未宛ての分を渡すと、優未は母と一緒に読むのではなく、離れて(母には見えないようにして)一人で読み始める。まだまだ親子の距離があるなぁ……。