龍馬伝-05「黒船と剣」

出演

雑感

黒船を目の当たりにした龍馬と桂は、その大きさ、先進性に圧倒され、腑抜け状態に。特に龍馬は、あんなのと戦争になったら、剣ではとても敵わないと悟り、剣術修行に疑問を抱くようになる。そのことを知った千葉定吉は怒る。

  • 龍馬の疑問に僕が答えるのは難しくない。剣術の修行「だけ」ではダメである。しかし、剣術の修行にも意味はある。武道精神を養う云々は別にして、文明の利器を使用した近代戦でも、肉弾戦の場面は必ず訪れる。そのために格闘術を身につけておく必要はある。もっとも、剣術の修行「だけ」ではダメだとすると、では何をすればいいのか、がわからないから焦り、困惑していたのだろうが。
  • 佐那は、龍馬に「何を考えているのですか」と問い、ごまかす龍馬に「正直に言ってください」と問い詰め、ようやく龍馬が「剣の修行に疑問を感じて……」と告げると、あわてて「そんなことを口にしてはいけません!」と言う。おいおい、アンタが言わせたんでしょうが。
  • 夜半、佐那の部屋を「話がある」といって訪れた重太郎は、「おまえは、きんつばを坂本君にあげたね。私が大好物で楽しみにしていたきんつばを」と問い詰める……。何の話かと思えばきんつばかよ! やっぱり三の線かよ!

武市半平太が、開国を迫るアメリカを憂いて、「この神国日本の地を夷敵に踏みにじられるようなことがあれば天皇陛下に申し訳が立たん!」のようなことを呟くシーンがある。

現代人なら、他国と国交を結ぶのは当然だし、日本の地にアメリカ人が上陸したから日本が汚れるとか、誰それに申し訳が立たないとか、おかしいね、と思うかも知れない。しかし、実は日本人にとって、この感覚は、150年経った今も変わっていないのではないか、と思うことがある。

たとえば、日本の国技たる相撲の横綱を外国人が独占するようでは、日本の伝統は汚されてしまうし、彼らを打ち倒す日本人力士が出てこない限り相撲は終わりだ、暴力事件などを起こすのも、彼らが外国人だからだ……という論調のものに触れると、日本はいまだに鎖国中なんだな、と思う。