窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「虎に翼」(018)

第04週「屈み女に反り男?」(水)

放送日

  • 2024年4月24日

概要

親睦を深めるためハイキングに行くことになったが、花岡たちの態度に溝を感じ、浮かない気持ちの寅子。梅子は三男・光三郎を連れてきて、皆で楽しくおにぎりを食べる。だが小橋らが光三郎の前で梅子の夫にめかけがいることを誇らしげに話す。信じられない思いの寅子たち。梅子の家庭の事情が明らかになる一方、花岡は山道で足を滑らせてしまい……。(NHKオンデマンドの解説より)

小橋、稲垣が光三郎の前で大庭徹男のことを褒める。どうも最近、徹男に酒を奢ってもらったことがあるようだ。バリバリの弁護士で、生徒に奢ってくれる気風の良さもあって、家庭では良き夫、良き父親であり、その上妾もいて……と羨ましがるのを耳にした寅子は激怒。子どもの前でなんという話をするのかと。止めに入った花岡と妾論争になり、妾を正当化する花岡をカッとなった寅子は突き飛ばす。足を滑らせた花岡は……

病院で花岡を気遣う寅子たち。梅子が「家のことがバレちゃった」と告白。長男を生んだ時はよき嫁だと言われたが、結局「腹」だけのこと、子の教育は姑が完全に支配していて梅子は口を挟めず、結果、長男は夫同様、梅子のことを小ばかにするようになった。近い将来、有利な条件で離婚するために法律を勉強していると……

感想

初日にあれほど好印象だった花岡だが、あっという間にメッキが剥げてしまった。要は寅子らとうまく付き合うために、最大限気を遣い、敬意を払って接してきたが、本気で尊敬しているわけではなく、女性全体を下に見ている点は世間の男子と変わらない。一方轟は、男女には差があることを認めつつも、必ずしも女性を下に見ているというわけでもないようだ。

ピクニックに際して、光三郎や玉の荷物を持ってあげるのは、子どもや女は体力に劣るから、力の強い男が助けてやるべきだとの考えからだし、よねが突っかかっていっても「今日は君とは議論をしない」と言って取り合わないのは、ハイキングを楽しく過ごしたいからではあるが、よねとは議論ができると思っているからでもあるか。病院で花岡の様子を気遣う寅子に「あいつは自分で足を滑らせたんだ、気にするな」と声をかけたり、なかなか筋が通ったいい奴だ。

それにしても寅子、法律を学ぶ者であれば、意見が違う相手には議論をして説き伏せてほしい。気に入らないからといって手を出してはいけないと、小橋事件の時に反省したのではなかったか。花岡にもがっかりしたが、寅子にもがっかりした。

花岡の考えのよしあしに決着がつく前に突然梅子の話になってしまったが、梅子が離婚を考えていたのは驚いた。梅子が皆に気前よく甘味をおごったり、お弁当を分けてあげたりしているが、そのお金は旦那の稼ぎであろう。家のことをしている分、梅子にも取り分はあるのではあろうが、ちょっと印象が変わった。

次男はよくわからないが、今のところ三男は梅子に懐いているようだ。跡取りは長男がいるから、次男・三男は嫁の好きに、ということだろうか。



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