窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「虎に翼」(017)

第04週「屈み女に反り男?」(火)

放送日

  • 2024年4月23日

概要

特別講師として梅子の夫・徹男がやってくる。梅子の様子がおかしいことに気付く寅子。授業の内容は未婚の女性が犬にかまれて顔に大けがを負ったことを両親が訴えた事件について。梅子をおとしめるような言動の徹男と、それを聞いて喜んでいる様子の男子学生たちに憤りを隠せない寅子やよね。しかし当の梅子はすっかり諦めている様子で――。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

  • 腰を痛めたから授業を代わってくれと穂高教授が徹男に頼んだはずだが、教室から去る穂高教授の足取りは軽やか。嘘をついてまで代役を依頼した意図は?
  • 徹男が取り上げた事件は、被害に遭った女性が未婚の美人だったことから高額の慰謝料(1500円)を取ることができたが、「うちの梅子だったら300円も取れない」などという寒いギャグを披露。これに教室中は笑い声に包まれるが、花岡と轟は笑わない。
  • 授業後、「いつも梅子さんにはお世話になっています」と話しかける寅子らに、「こんなおばさんの相手をするのは大変だろう」などと言い捨てる徹男。恐らく梅子をことさらに貶める意図はなく、謙遜のつもりでナチュラルに言っているのだろう。徹男が発言している間は「すん」としていた梅子だが、徹男が去った後は「授業が終わったら甘いものでも食べに行かない?」と皆を(男子も)誘う。
  • いつもの甘味処に大挙して押しかけるが、偶然そこへ梅子の息子・徹太もやってきた。彼は帝国大学の学生だ(ということが制服・制帽でわかったということか?)それを見て一斉に「すん」となる男子学生。男女だけでなく、学歴その他で、あちこちに壁があるのだ。
  • 休日出勤する直言。はると一緒に映画に行く予定だったが、ドタキャンすることになった。何が忙しいのだろうか? 家族の前では愚痴を漏らさないが、彼も何か抱えているのか?
  • ピクニックの待ち合わせ場所に向かうと、既に男子が数名集まっていた。その中で花岡は、女子をこき下ろすような発言をする。どうやら彼は「男女は平等」だと思っているわけではなく、同じクラスの女子5人は特別なので持ち上げているが、一般の女性は(他の男子同様)下に見ているようだった。その発言を聞いて轟が怒る……
  • 轟は女性を下に見ているのではなく、単に差異があることを指摘しただけだったのかも知れない。花岡は女性の前で恰好をつけているだけで、本心では女性を見下しているのかも知れない。しかし、男同士の社会の中で、単にイキっているだけなのかも知れない。
  • わからないこと、納得がいかないことなどがあると、階段下の優三の部屋を訪ね、話をする寅子はなかなかカワイイ。それに対して、いつも誠実に、そして的確に回答する優三はかなり頭のいい、立派な人物とお見受けする。試験を落第し続けているのは、昼間働いているから勉強時間が決定的に足りないということなのではないかなあ……。



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