第04週「屈み女に反り男?」(木)
放送日
- 2024年4月25日
登場人物
- 堀部圭亮(日和田、検察官)
概要
ハイキングで足を滑らせてしまった花岡はけがのため入院することに。花岡と言い争っていた寅子は責任を感じて見舞いに行くが、花岡とすれ違ってしまう。いっそ猪爪を訴えるという花岡に対し、轟は花岡を非難する。大学に戻った花岡は梅子に謝罪し、父や兄が優秀な弁護士であることへのプレッシャーを告白する。寅子も花岡と本心を語り合い、少し絆を深める二人だった。(NHKオンデマンドの解説より)
感想
今回の話はどうも納得の行くものではない。花岡と寅子が謝罪し合い、本心を言い合って距離が近くなるという展開だが、まず、花岡は右腕を骨折し入院する羽目になった。入院中は学校を休まなければならず、退院後も右腕の骨折であれば勉学にも差しさわりがあろう。治療費もそれなりの額になろう。
花岡は寅子が付き落としたわけではなく、寅子が突き飛ばしたのに対しては一応踏ん張った。その後杭に寄り掛かった時に杭が傾いて落ちた。だから確かに轟のいうように「花岡が足を滑らせた」のには違いないが、寅子が突き飛ばさなければ足場の悪いところで寄り掛かろうとはしなかっただろう。明らかに寅子に責任の一端がある。謝罪に行ったら花岡がカフェの女給にちやほやされていたから言いそびれた、というレベルの話ではないはずだ。
花岡が梅子や寅子に謝罪したのは、妾を持つことが男子の甲斐性であるかのような物言いを、妻や子の前でしたことを指しているのだろう。確かに品のない話では合ったが、それこそ、議論をすべきことであった。子どもの前でしていい話ではないのは事実だろうが、今回のハイキングは、建前は「屋外で議論を」するものなので、法学部の学生でない人間を連れて来た梅子にも問題があったともいえる。
おまけに花岡は寅子を意識しているようなことを言い、寅子はその意味を悟ってニヤニヤする、というシーンまであったが、ここで恋愛要素はいらないと思う。
と思いきや、週の頭から挙動不審だった直言が、拘留されたとの知らせが――