窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「虎に翼」(020)

第04週「屈み女に反り男?」(金)

放送日

  • 2024年4月26日

登場人物

  • 古谷敏(若島武吉、共亜事件で逮捕された大臣)

概要

突然、猪爪家に検察が押しかけ、はるは直言が贈賄で逮捕されたと告げられる。証拠品として家中を物色され、途方に暮れる寅子たちに、下宿人の優三は法律の知識を活かしてできることをしようと提案する。寅子たちは無罪を信じて帰りを待つが、直言の逮捕はほんの皮切りに過ぎず、世間を大きく揺るがす大汚職事件「共亜事件」として事態はどんどん悪くなっていく。(NHKオンデマンドの解説より)

今日の優三(と寅子と日和田)

「僕はこの家の書生です。僕が家の中をご案内します」
「優三さん」
「従おう。令状が出ている以上は、われわれが検察の捜索を拒むことはできない。あ」
「なんだ」
「靴だけはお脱ぎいただきたい。どの部屋でもすべてご案内いたしますので」

今日の優三(と寅子) その2

「悔しい……何も言えなかった」
「寅ちゃん、悔しがるのは後回しだ。これからつらいことが沢山起きると思う。でもひとつ救いなのは、僕らが法を学んでいることだ」

感想

優三さんはいい人なのに、完全にコメディパートになってしまい、不憫だと思って来たが、今日の優三はカッコよかった! 動転して取り乱すはるを気遣い、家宅捜索に来た検察官の対応をする。ていねいに接するが、土足で上がろうとする行為には毅然と対処する。直明には「お母さんを頼むよ」と声をかけ、寅子には直明へ知らせに行かせる。直明や花江に伝える必要があるのは無論だが、家宅捜索の現場から寅子を引き離す狙いもあったのではないか。検察が帰った後、事件の概要を家族に説明し、予審が終わるまでに弁護士を雇う必要があると伝える。こうしたことがてきぱきとできるのは、法律の知識があるからであろうが、家族への気配りを忘れないのは優三の人柄でもある。悔しがる寅子に「悔しがるのはあと」と叱咤するシーンはキュンとする。

ただし、緊張するとお腹の具合が悪くなる体質であることも判明。司法試験に落ち続けている理由がはからずも示された。やっぱりコメディパートだ……



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