窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「虎に翼」(004)

第01週「女賢しくて牛売り損なう?」(木)

放送日

  • 2024年4月4日

概要

味方のはずの直言も頼りにならず、寅子ははるに女子部の話を切り出せない。そうこうするうちに花江と直道の結婚式が迫る。式が終わるまでおとなしくしていてと花江に釘を刺された寅子は、「したたかに」ふるまう作戦に出る。しかし、重要な場面で男性の横でスンッとしている女性の姿には納得できない寅子。式が終わり、いよいよ寅子ははるの説得を決意するが……。(NHKオンデマンドの解説より)

結婚式と同じ会場であったイベントに穂高重親が出席しており、式を済ませた直言、はるらとバッタリ顔を合わせる。両親と穂高先生は面識がある様子。直言は大学で穂高教授の生徒であり、ゼミ合宿か学会参加のための旅行か、一緒に泊まった旅館で女中として働くはるに直言が一目惚れ。最終的に穂高が二人の仲人を務めた、ということらしい。

寅子を認めた穂高は、直言くんの子だったのか、珍しい名字だからもしやと思っていたが、と言い、「君は合格だよ、待っています」と伝える。直言とはるは青ざめる。

翌朝、寅子ははるに黙っていたことを謝罪し、結婚式が終わるまで話す機会がなかっただけで隠すつもりではなかったと釈明。そして、進学したい意を伝える。はるは……

感想

穂高と寅子の両親が顔見知りだったのは意外だが、顔を合わせた瞬間に、ここでバレるのは決定的なので、視聴者も全員「アチャー」となった。

「飲みに誘いたいところだが、息子さんの結婚式とあればそうはいかないだろうな」という穂高に「いえ、こちらはもう大丈夫だから、どうぞ行っていらして」と直言を送り出したはるが不気味。本来、このあとは直言を問い質すところだろうが、直言抜きでまず寅子から話を聞こうと思ったか。

が、いきなり翌朝になってしまったので、その日の夜は何もなかったようだ。

お米を研いでいるはるの背中に寅子が話しかけるが、はるの背中が怖かった。石田ゆり子はあまり好きな役者ではなかったが、今日の演技は見事。というか怖い。早く決着させてほしい。

佐田はいいなあ。法律の道に進むならこういう本を読んだらいいんじゃないかと思う本を寅子にプレゼント。寅子は喜ぶが、自分に言わせれば喜び方が足りない。寅子が喜ぶことは何かを考えてくれて、考えた結果は確かに当たっていて、実際に行動で示してくれる。こういう男は貴重だよ。兄の直道も寅子のことを考えてはくれているが、考えた結果はまるで外している。ワカッテイナイ。寅子の思考は標準から外れているから、必ずしも直道が間抜けなわけではない。

直言や寅子のうしろで、やきもきした顔をしているのがツボだ。家のことを誰よりもわかっているのだ。


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