窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「虎に翼」(001)

第01週「女賢しくて牛売り損なう?」(月)

放送日

  • 2024年4月1日

音楽

  • 森優太

主題歌

  • 「さよーならまたいつか!」米津玄師

登場人物

概要

昭和6年(1931年)・東京。女学校に通う猪爪寅子は父・直言、母・はるから次々とお見合いを勧められる。女学校を出たら結婚し、子どもを産み、家庭を守るのが当然とされていたからだ。だが、納得できない寅子。やりたいことはないものの、結婚するのも何かが違う……。同級生で親友の花江に「親不孝」と言われ、三度目の正直と意気込んだお見合いの席で、寅子は調子に乗ってしまう。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

日本国憲法が発布され、猪爪寅子が日本初の女性弁護士になったところから始まった。そして昔に戻って話が始まるが、幼少期は描かれず、いきなり本役で始まった。

女学校を出たら嫁に行かせるべく、両親はお見合いを手配。本人は梅丸歌劇団に入ろうと家出を画策するが、見つかって阻止される。一度目のお見合いは席上で居眠りをしてしまい破断。二度目は父から「女学校の成績は一二を争っており」と紹介されると「二位です、一位じゃないです。でも私あの成績には納得がいっていません、テストの点数は同じだったのに。先生に訊いたら内申点の差だと言われたんですけど……」などと葉や釘で話し出し、破断。三度目の相手は、世界情勢やアメリカの政策失敗などを滔々と語り、寅子がそれに意見を言うと「自分は対等に語り合える夫婦が理想」と最初は鷹揚なところを見せるが、自分が話について行けなくなると「女のくせに生意気なッ」と怒鳴って席を立ってしまう……。

今の感覚だと「ちっちぇえ男たちだなあ、そんな奴と結婚しなくていいよ」となるけど、自分が目の前でこういうことを言われたら、どうすればいいのかわからんね。親友からは、学校を出たら嫁に行くのが育ててくれた両親への恩返しだと言われてしまうし。

寅子の父親は花湯にいたアホのおっちゃん。そして寅子は(花咲ではなく)梅丸歌劇団を目指すという。そこはかとなく前作とのつながりを感じる一種の楽屋落ちだ。ついでに親子喧嘩の際にはるが夫に「あなたは黙っていて頂戴」と言ったのも、そこはかとなく麻里子さんを連想させる。寅子はスズ子と同い年だそうなので、「そういうことですよ」と示す意味もあるのだろう。伊藤沙莉の早口がいい。これからもこういう感じのコメディタッチで行ってほしい。


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