第01週「女賢しくて牛売り損なう?」(火)
放送日
- 2024年4月1日
登場人物
概要
寅子がお見合いに苦戦する中、親友の花江は寅子の兄・直道との結婚準備を順調に進めていた。在学中に結婚することが夢だった花江。寅子には女性が当然歩むべきとされる道がピンとこない。そんな中、大学の夜間部に通う下宿人・佐田優三に弁当を届けに行った寅子は、教授・穂高重親、裁判官・桂場等一郎と出会う。この出会いが寅子の運命を変える。(NHKオンデマンドの解説より)
今日の直道
「おれには、わ・か・る」
感想
もういいから寅子は佐田優三と付き合っちゃえよ。佐田は司法試験の浪人中だが、銀行で働いて収入もあるし、よいではないか。寅子の話をちゃんと聞いてくれている様子を見てそう思った。
前回、見合いの相手の横山太一郎を怒らせるに至った寅子のセリフが直接には見られず、まあ調子に乗って生意気なことをしゃべったんだろうと想像してくださいということかと思ったが、今日はそこもていねいに放映してくれた。伊藤沙莉の早口は本当に心地いい。これからこのセリフ回しが折に触れて聞けるかと思うとワクワクする。
花江は在学中に結婚するのが夢だったと語る。そういえば「らんまん」でも、女学校では在学中に結婚相手を見つけて次々にやめていく話が出て来た。双方の両親と仲人による顔合わせの会では、双方の父親がまるで全部自分たちがやりましたという顔をしているが、実際にほとんどのおぜん立てをしたのは両家とも母親。が、母親は何も言わず夫を立てている。寅子はそういうところがいいとは思えないのだ。
はるが急遽帰省することになり、寅子は留守の間の家事を任される。寅子は花江と稲を「予行演習をさせてあげる」と称して助っ人として呼ぶ。夜学に通う佐田のお弁当を作り忘れたため、あとから届けに行くが、ちょうど講義で
「この場合、実子の長女よりも認知された庶子の方が相続権は上位に至る。この法的根拠を説明できる者は」
「それは、婚姻状態にある女性は無能力者だからであります」
というやりとりを耳にし、女性が無能力者であるという部分に寅子は叫び声をあげる。
田中真弓が出演していてびっくり。役者をすることもあるのか。一昨年の「鎌倉殿の13人」には山寺宏一が出ていたが。
クレジットのあった伊藤一二三と山根初代がわからない。伊藤は寅子に「お帰り」と声をかけた近所の爺さんか?(後ろ姿のみで顔が見えない) 山根はそれっぽい人が見当たらない……。