第17週「女の情に蛇が住む?」(火)
放送日
- 2024年7月23日
登場人物
- 山時聡真(元木俊雄、ひったくり容疑)
- 林裕太(水上守、暴行容疑)
- 田中美央(一柳忠義)
- 永野宗典(樋口政一)
概要
寅子は「学校に友達はいない」という優未の発言が気にかかる。出勤すると、杉田が深田をマージャンにしつこく誘っていた。自分が参加すると言いだす寅子だが、歓迎されない。そんな中、寅子は新潟地裁である暴行事件を担当することに。被害を受けた19歳の少年・元木は、市内で頻発するひったくり事件に関わっているようだった。(NHKオンデマンドの解説より)
深田の代わりに麻雀大会に出ようと言う寅子に対し、杉田は「女は麻雀なんかするもんじゃない」と無視。言われっぱなしは悔しいから、麻雀の入門書を買ってきてルールから学び始める。航一が麻雀好きなことを知る。
優未はクラスメートから声をかけられ、一緒に帰ることにしたが、どこか居心地が悪そう。
担当する刑事事件の判断に迷う寅子。Light Houseで航一に相談。それを聞いた涼子から励まされる。
日曜日に来てくれたらとっておきのものを出す、と涼子に言われて日曜日に来訪。出て来たのはお饅頭だった。玉の様子に不審感を抱いた寅子は、涼子が外出した隙に何があったのかを聞くと「お嬢様を解放してあげてほしい」と言い出す……
感想
麻雀大会は、「ミステリと言う勿れ」の第一話の整くんの話を想起させた。男同士の集まりの中に女が入ると、おじさんはイヤなんだ、と。ただ、麻雀のような競技で、必ずしも仲のいいとは言えない、そして弱みを見せたくない相手と、未経験者が卓を囲むことのリスクを寅子がまるでわかっていないようなのが怖い。ところで、仲間内の大会でもお金を賭けるだろうか? 賭けると知った時、寅子はどう判断するだろう?
自分の扱う事件について、具体的な名称などは口にしていないとはいえ、店のなかで大きな声でしゃべっていいものだろうか。相手が涼子や玉だからいいのか?(でも現時点では部外者) 他の客だっているのに。
日曜日、寅子は優未を連れて店に行くつもりだったが、優未は稲さんと一緒に家にいると言い張り、寅子は一人で外出。あれ、稲さんって水曜だけじゃなかったのか(それはいいことだ)。優未を稲に取られたような気持になって寂しげな顔を見せる寅子だが、「日曜日くらいは優未と一緒に一日過ごそう」ではなく、店に行って旧友と会うことを躊躇なく選択してしまう寅子だもんな。それが悪いとは言わないけれど、優未との距離が縮まらないのは仕方ないよ。
華族ではなく平民になった現在も、寅子が「涼子さま」と呼び玉が「お嬢さま」と呼ぶのは違和感なく受け止めている涼子が好きだ。